2024.09.03子育てポケットノート

子育てポケットノートVol.390～母親の表情の裏には～

こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

Photo by Pixabay

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８月末、スーパーへ。

肉売り場で隣りに男の子がやって来て、肉のトレイのラッピングの上から指でぐいぐい押し始めたので、

（あれっ、変だな）

と感じました。触るだけでなく、母親にトレイを差し出したのです。母親はどちらの行動のも注意しませんでした。何かおかしい。。

すると、６歳ぐらいのその子を筆頭に子どもたち3人が通路を走り回り始めました。

（いやいや、ここは注意するところでしょ）

と思いながら、カートがぶつからないように何度も何度もその子たちをよけながら買い物を続けました。こんなとき、ふいにぶつかったら親に何と言われるかわかりませんので、近づかないのが一番です。

そうこうしているうちに3人が電車のように繋がって走り始めました。やっとそばにいた母親が、

「走らないでください。つながらないでください。」

と声をかけたものの、子どもたちのはしゃぎっぷりは一向に収まりそうにもありませんでした。

小さいお子さんを連れての買い物は本当に大変です。

そんなこんなで思わぬ光景に出あい、ちょっと疲れて店を出て車に荷物を入れてカートを返却しようと移動していたときに、もうひと展開。

先ほどの家族とすれ違った瞬間、末っ子の2歳半ぐらいの子が転んで号泣。お母さん、とっさに抱き上げて車に向かって行きました。

そのとき、怒りの言葉は発してはいなかったものの、無表情。。

お母さんの表情の裏にはどのような気持ちが隠れていたのでしょうか。

お父さんが一緒に来てくれなかったことへの不満があったのか、3人の子がはしゃいで最後の最後に起きた出来事が情けないと感じたのか、何で自分だけこんな思いをさせられるのかと憤っていたのか、わかりません。

でも、明らかに胸に一物があったことが想像できました。

さて、こうした出来事に遭遇するたびに、普段から「叱ること」を練習する必要性を感じます。叱るというのは感情的に怒ることでも、自分の意のままに従わせることでもありません。

いつも子どもたちにどのように接しているかが、家庭以外の場所で詳らかになります。

肉のトレイを指で触れているとき、

肉のトレイを取り上げて親に差し出したとき、

他のお客さんがわが子にぶつからないように買い物カートを動かしていたとき、

通路を走り回り始めたとき、

3人が電車のように繋がって走り始めたとき、

子どもたちに不機嫌で無表情な姿を見せる前にお母さんは何ができたでしょうか。あるいは、何をしていなかったのでしょうか。

ちょっと厳しい見方かもしれませんが、子育てはいつでもどこでも行うもの。叱るべきときに叱ってほしいと思います。それが親の役割です。

赤の他人が叱ることは全くできませんし、しません。そんな時代なのです。親御さんだけに押し付けているのではありません。手の出しようがないのです。

上手に叱るには理論と方法が要ります。ご興味がありましたら弊社へお問合せくださいませ。

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Edu Support Office

元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員

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