2023.11.08じゅんぶろ・ほのぼのとーく

11月は鎮魂の月

こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

Photo by Pixabay

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どのご家庭にも誕生の喜びと別れの悲しみの記憶があります。

11月は父と末の妹の命日。

母に辛く当たる父のことを理解できず、心が通わないまま過ごしていました。脳梗塞を発症後、肺がんも進行し、余命いくばくもない中、

「コンクリはまっすぐ張らないといけない」

としぐさをしたのです。土木の仕事に誇りをもっていた父だったとわかったのは他界直前のことでした。その姿を見て、

「負けたな」

と思いました。私は最期にどんな言葉を残せるのかと父から宿題をもらった思いでいっぱいでした。

妹は重い腎臓病を患い、行年7歳でした。

私が教職に就いたのは3日間しか学校に行けず、2年以上の闘病の末に他界した妹の歩めなかった学校生活をなぞりたかったのかもしれません。

初担任の学級に私と双子の妹、そして末妹と同じ名前のお子さんがいました。

新卒のため、学級編成には全く関わっていないにも関わらず、まるで3人が引き寄せられているかのような不思議な巡り合わせに教職が天職と悟ったのでした。

ある年は他の学級に妹の顔によく似たお子さんがいて、生きていたらと何度も思ったことでした。

小学校2年生を担任した年は子どもたちの小さくて細い指を見るにつけ、こんな小ささで旅立ったのかと震える思いがしました。

11月は鎮魂の月。

悲しみが癒えることはありませんが、それを力に変えて誰かのために背中を押せる歩みを続けたいと思っています。

皆さまにもお別れした肉親、友人知人がおいでになることでしょう。命のバトンを繋げる歩みを続けてまいりましょう。それが何よりの供養となることでしょう。

朝から重いお話、失礼いたしました。

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Edu Support Office

元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員

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