2023.10.17じゅんぶろ・ほのぼのとーく
答えを出すのは
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo by Pixabay
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9月下旬、ある待合室での出来事。
聞くとはなしに高齢のお2人の会話が聞こえてきました。
Aさん「私、マイナスに考えてしまうんだよね」
Bさん「そんなときはさ、楽しいこと考えてね。テレビ観るとか、本読むとか、食事に行くとか。嫌なことなんか忘れるから」
とBさんがきっぱりと言っていました。
しかし、その後も、
Aさん「その楽しいことがわかんないんだよね」
Bさん「だからさ、楽しいこと、自分で考えればいいんだよ」
とやり取りが続き、Bさんはその場を立ち去りました。残されたAさんは納得していない模様。
さて、どうしてAさんは納得できなかったのでしょうか。
2つ理由があろうかと思いました(あくまで私見です)。
まず、マイナスの状態がどのようなことかを聞いてもらえておらず、ネガティブな感情がますますマイナスになっていること。
2つ目はBさんが自分の経験を紐づけて、それがあたかも正解のようにとうとうとしゃべってしまっていること。
Aさんは自分で答えを探し出していないため、得心がいかないのです。
自分がどうしたいのかを自分の力で考え出せないとフラストレーションが生じてしまいます。
高齢のお2人のやり取りに耳を傾けながら、答えを出すのは自分だと改めて思いました。
自分の思う答えを相手に言うことではなく、相手からやりたい、やってみるという意思、すなわち答えを引き出すような言葉かけを考えることが大事なのです。
皆さまは相手の答えを待っていますか。そのような視点で自分の相手への接し方を吟味してみてくださいね。私も努力していきます。
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Edu Support Office
川上 淳子 | 【公式】日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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