こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

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文部科学省から令和5年度の全国学力調査の結果が公表されました。小学校6年生・中学校3年生の悉皆方式（全員が受けるという意味）の調査です。

詳しくはコチラ☞https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/1419141_00003.htm 2023.7.31

翌8月1日、全国版、県内版にもこのことに関する記事が掲載されました。

A紙の県内版の見出しは「中学国語除き　平均下回る」。

記事では仙台市と仙台市以外の差についても触れられています。仙台市は小6の算数で全国平均を1ポイント下がっていたものの、それ以外は全国を上回っています。つまり、宮城県の学力が全国を下回っているのは、仙台市以外の自治体の小中学校の学力の低さに起因しているのです。

その対策として指導主事の訪問により先生の授業改善を進めることに取り組むとのこと。

これまでの教員生活で仙台市以外の学校に勤務し、子育てをした経験から、この件については言いたいことが山ほどあります。

そもそも学力とは何か、なぜ学校だけに責任を負わせようとするのか。学習に関して家庭に責任はないのか。

わが子もこの調査を受けていましたが、

「習ったことばかりだから簡単。」

と言っていました。教員から見ても問題数は多いものの、既習事項を身に付けていれば解ける内容。

ところが、習っていることを覚えておらず解答できていないことが多いのです。

物事を覚える、記憶する能力は「丸暗記」と揶揄され、軽んじられる風潮がありますが、私はわが子には2歳ぐらいから覚える楽しさを味わわせ、記憶する力を付けさせていました。神経衰弱、歌、読書などに繰り返し繰り返し取り組ませてきました。

就学前の数年をかけて見えない学力を培っていました。それほどの時間をかけていたからこそ、本人たちにとって「学力調査は簡単」なのです。

子育ての経験から、一朝一夕には身につかない基礎力が記憶力だと信じていました。

先生方の指導の充実に合わせて、家庭への啓発を抜きに学力向上は望めません。

「勉強の結果はうちでは気にしていないから。」

と、たびたびお家の方から言われました。

学校の勉強は脇に置いておいてと考えるのではなく、国語/算数/理科/社会の主要教科、音楽/体育/図工の技能教科も人類の叡智、文化に知ることから始まり、それを乗り越えていく叡智をも育てていくことができます。勉強という入口に立つためには勉強そのものが楽しくなってこそです。親御さんにもその楽しさを教える機会は山ほどあります。

なぜそう思うのか。どの校種の先生とも卒業でお別れをし、子どもたちが自立するまでを導くのは親御さんに他ならないからです。

学力を伸ばすために保護者の皆さまができることは何でしょうか。本気で考えてほしいことです。

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Edu Support Office

川上 淳子 | 【公式】日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)

元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員

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