2023.03.30子育てポケットノート

子育てポケットノートvol.307～早くと怒鳴る前に～

こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

高砂枝垂＠せんだい農業園芸センター

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先日、ホームセンターでの出来事。

「早くして！〇〇（隣のスーパーの店名）へ行くんだから！」

と怒鳴りつけている母親の声が突然響き渡りました。

「早くって言わずに別の言葉で言えないかな。」

と母親の言葉にイラっとしました。と同時に、子育てを終えた私はどうしても母親を責めてしまう思いが強くなっていたことにはっとしました。

そこで、母親の感情や状態はどんなだったのだろうと想像してみました。

用事が立て続けに起きて忙しかった。

スーパーでの食料品などの買い出しにも時間がかかるので急ぎたかった。

ワンオペで手が回らず、焦っていた。

夫が手伝ってくれず、悔しかった。

こんなにがんばっていても誰も褒めてくれず、やる気を失くしていた。

さまざまなことが想像できました。子育てって本当に時間がかかるし、それなのに1日は24時間しかないし、休めないし、マイナスのことばかりが起きてしまいます。

だからこそ、怒鳴らずに済む何かを見出し、感情が爆発しないように対策を打つことが必要です。

怒鳴ってすっきりするのは一瞬だけです。何の解決にもなりません。それを聞いたお子さんも、私のように店内にいた周囲の人たちも嫌な気持ちや不愉快さを感じ、避けてしまいます。

「早く」と怒鳴る前にできることはあります。

早めに家を出発する、何時までに何をするのかを子どもたちに伝えておく、買い物リストを作っておく、子どもたちに今日買えるものや買えないものを指示しておく、自宅に父親がいれば子どもたちを預ける、同伴していれば店外で見ていてもらう、または手分けして買い物をする、、

どのお店も自分の家ではありません。自分の感情の赴くままに振舞っていることがやがてご自身に降りかかってくることを忘れずにいてほしいのです。親が怒っている姿や言葉を子どもたちは正しいと思い、コピーするからです。

子育ては立派な理屈を述べることではなく、日々の言動の積み重ねそのものです。

子どもたちの未来のためにも親御さんに考えていただきたいことがらです。

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Edu Support Office

元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員

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