2022.12.22子育てポケットノート

子育てポケットノートvol.290～ある調査結果～

こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

Photo by pixabay

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ある調査結果が話題になっています。

2022.12.13

私が教員時代の調査結果は数％。今回の調査方法と同様でなく、比較は難しいとされています。

けれども、現場の感覚としてはとても少ない数値でした。特に、特別支援学級から通常学級の担任になった年度初め、支援の必要を感じる児童が多いと思っていました。

今回の調査結果を受け、学校全体での支援体制などが提案されていますが、それもなかなか難しいと思います。と言いますか、学校全体での合意を待ってから児童に対応するのでは遅すぎます。

現職時代、担任ができることがある、担任こそ実態の変容に資すると考え、実践をしていました。

4月、漢字や計算の理解状況を小テストで確認し、対策を打っていました。一年生の漢字が書けているか、二年生で習う九九が定着しているか、学習の核となる事柄を把握。

その後は隙間時間を積極的に作って児童の変容を確認。

学級全体では朝や帰りの会のスピーチで「話す力」、月に一度の音読のテストで「読む力」、週一度の朝自習での作文・教科の初めの小テスト・各教科での感想の記述などで「書く力」をつけていました。他にもいろいろ工夫、そうした作業が大好きでした。

特に指導を要する児童は帰りの会後、会議のない日以外、一年生からの漢字小テストを継続していました。

3か月ほど続け、夏休み前には学習する力、コミュニケーション能力がぐんと向上していきました。

このようなしくみを作る実践、若い先生方にぜひ知ってほしいと思います。

そして、保護者の皆さまにもできることがあります。親御さんの接し方一つで子どもたちは変わります。勉強しろというよりも効果のある働きかけがあるのです。

第１部　見えない学力をゆたかに（何のための基礎学力か；見えない学力と先行体験；見えない学力と言語環境；読書は楽しい自己教育運動；遊びは成長の糧；しつけは深部の学力；テレビ十悪；砂糖づけのからだ；見えない学力のはたらき；見えない学力を育てる愛情）

第２部　見える学力を着実に伸ばす（読む力は学力獲得の前提；教科書の音読を重視；書くことは学力定着のかぎ；計算練習は学力の牽引車；家庭学習へのアドバイス）

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私が購入したのは30年近く前、表紙がぼろぼろになるまで読んでいました。

学校で学ぶためには見えない部分を育てていくことが必要なのです。就学前の数年は子どもたちの成長にとって大事な時期だとご理解いただけるかと思います。よろしければお手にお取りください。

勉強は没個性と捉えられがちですが、勉強してこそ十人十色、それぞれの個性が際立っていくものです。

「発達障害」と言う前に私たちにはできることが山ほどあります。それを見つけられれば子育ては楽しくなっていきます。子育ては親御さんにとっての教室とも言えるのです。

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Edu Support Office

元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員

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