こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

江戸系　霧ヶ島@多賀城跡あやめまつり
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6月23日は沖縄慰霊の日。

毎年、沖縄の子どもたちの作文や詩を楽しみにしていました。

ところが、伝聞を元に書いている作品が多いなあと気になっていました。

今年は小学校2年生の詩を興味深く聞きました。記事が読めなくなるかもしれませんので、コチラから全文を引用します☞平和の詩全文＝沖縄慰霊の日（時事通信）　沖縄県沖縄市立山内小学校２年、徳元穂菜…｜ｄメニューニュース（NTTドコモ） (docomo.ne.jp)　2022.6.23

沖縄県沖縄市立山内小学校２年、徳元穂菜さん（７）の詩「こわいをしって、へいわがわかった」の全文は次の通り。

びじゅつかんへお出かけ

おじいちゃんや

おばあちゃんも

いっしょに

みんなでお出かけ

うれしいな

こわくてかなしい絵だった

たくさんの人がしんでいた

小さな赤ちゃんや、おかあさん

風ぐるまや

チョウチョの絵もあったけど

とてもかなしい絵だった

おかあさんが、

七十七年前のおきなわの絵だと言った

ほんとうにあったことなのだ

たくさんの人たちがしんでいて

ガイコツもあった

わたしとおなじ年の子どもが

かなしそうに見ている

こわいよ

かなしいよ

かわいそうだよ

せんそうのはんたいはなに？

へいわ？

へいわってなに？

きゅうにこわくなって

おかあさんにくっついた

あたたかくてほっとした

これがへいわなのかな

おねえちゃんとけんかした

おかあさんは、二人の話を聞いてくれた

そして仲なおり

これがへいわなのかな

せんそうがこわいから

へいわをつかみたい

ずっとポケットにいれてもっておく

ぜったいおとさないように

なくさないように

わすれないように

こわいをしって、へいわがわかった

（表記は原文のまま）。＝＝＝ここまで引用。

☘美術館へ行く（大事ですね。間接的な体験になりますが、見て聞いて知ることが視野を広げることに繋がります。）

☘祖父母と行く（ここも大事。祖父母も同じ問題意識をもち、同じ方向を向いていることもわかります。）

☘見たことを初めに書いている（初めに自分が理解したことを言葉にしている点が素晴らしい！母親の言葉を後で引用しているので、構成に主体性を感じました。）

☘自問自答、そして、対比で考える（もうあっぱれです。大人でもできないことです。）

☘母親とのスキンシップで理解を深める（この肌感覚がすごいですね。抽象的なことは具体的な行為をとおして理解できるものです。）

☘姉とのエピソードを入れ、結論へ繋げる（すぐに結論を出さない点がいいですね。普段豊かな会話のあるご家庭なのだろうと想像してしまいます。）

☘「せんそうがこわいから」以下の文がうますぎ（本人の感性で書き切っているのでしょう。）

☘こわいをしって、へいわがわかった（今、自分が理解していることをこんなふうに書けるのですね。）

最後にもうひとこと。わかったことをこれからも問い続ける学びを重ねてほしいと思います。こうした観察眼をもった感性豊かな子どもたちが増え、大人になってほしいと願わずにはおれません。

20年以上前のこと。沖縄で観光バス乗車の最後に、若いガイドさんが「就職後、沖縄戦について学び、伝える仕事をしている」と話していました。その志に号泣し、嗚咽が止まらなくなりました。若い人が戦争を語っていることが嬉しくもあり、そうさせている沖縄戦のむごさが胸に迫ってきたのでした。

多くの大人は過去の歴史を知っているはずなのに、かの国々はあっけなく戦乱へと動いてしまいました。

海外で戦乱が起きていても、家族で戦争を知る旅を続けていかなければなりません。親の仕事の一つではないかとさえ思っています。資料は数えきれないくらいあります。

美術館・博物館へ出かける、旅行もよいでしょう。テレビ、漫画、映画、何でもよいと思います。ニュースを見て感想を添えるだけでも、子どもたちの印象に残るかと思います。

皆さまはお子さんに戦争についてお話をなさっていますか。次のチャンスは8月。

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Edu Support Office　代表　川上淳子
☞一般社団法人日本アンガ―マネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント®

☞ボイスマルシェ相談員

元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員

登壇依頼☞https://ws.formzu.net/dist/S37159426/