2021.12.23じゅんぶろ・ほのぼのとーく

おばあちゃんの悲しみ～ドアが開かない～

こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

Photo by Pixabay
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先日、車で出かけようと駐車場に行くと、お向かいのおばあちゃんが玄関ドアの前で首をひねって困っている様子でした。そばに行ってみましたら、

「ドアが開かない」

と言うのです。わが家と同じ鍵穴が2つのタイプ、きっとあれだろうと予想できました。よくやっちゃっているので。。鍵を掛けた人が上の1か所だけ施錠したことを開錠する人が理解していないと、このトラブルが起きます。

それで、鍵をお借りして、上の鍵を回して開錠、下の鍵を反対側に回して施錠。次に、上の鍵は開錠されているので回さない（おばあちゃんはここで鍵を回したのでドアが開かなかったのです）。それから、下の鍵を回すと、みごとにドアが開きました！

「先生、ありがとうね。もう年取るとこんなんだから」

とまごついた自分を悲しむようにおっしゃいました。

「私もこんなこと、いっぱいありますよ」

と励ますように言ってから、こうしてできない経験が積み重なって老人になっていくのではと心が痛くなりました。

「今度ね、上を開けたら一度ドアノブに手をかけて確かめてね。下の鍵が施錠されていないと開くからね」

とお伝えしました。

誰だっていつまでも元気でいたいと思って過ごしているのに、今までできたことがときどきできなくなること、とっさの出来事に対応しきれないことが起きます。

老いは悲しむことも恥じることもしなくてもよいのではと思います。老いていくことを自分で決めてはいけません。そんなことがあってもいい、完璧じゃなくてもいいって思って、堂々と生きてまいりましょう。

皆さまにはこのような出来事はありませんか。

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