2021.10.23じゅんぶろ・ほのぼのとーく
『おかえりモネ』に泣くのは
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo by Pixabay
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NHK連続ドラマ小説『おかえりモネ』が来週最終回を迎えます。
今週は東日本大震災で妻を失った漁師及川新次と息子亮の話が綴られ、物語の終末への布石が描かれていました。
震災から10年の今年、実はこうした物語は地元にとっては辛いものでしかありません。同じNHKで放映された草彅剛さん演じる物語について気仙沼の方は「観ることができない」と肩を落としていました。
『おかえりモネ』が描く被災者と、当時居住地を不在にしていた者との描かれ方は、ときに残酷なものでした。
高校の受験結果を見るために出かけていた仙台から戻り、気仙沼の被災を見るモネ。その後も何度か涙を流すモネの姿が描かれていました。不在だったことを繰り返して妹から責められ、その言葉がさらに自分を責めてしまっていました。
そして、画面越しにこの物語を観ている私にもモネと同じような気持ちが襲ってくるのでした。『おかえりモネ』に泣くのはどんなに想像しても被災された方々の何にも触れられないからでした。身に負うものが違うと言葉では表せない乖離があるという事実を突きつけられて、辛くて涙があふれてしかたなかったのです。
及川新次が妻の死亡届に判を押した行為に象徴されるように過去との訣別は本人にしかできないこと、そして、それには時間がかかるということ、失ったことへの思いは消し去れないということ、『おかえりモネ』は人生の深淵を教える物語でした。
来週、どのような着地となるのか、せめて最後は登場人物みなが幸せに描かれていてほしいと願っています。
皆さまは『おかえりモネ』、どのようなご感想をおもちになっていましたか。
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Edu Support Office 代表 川上淳子
☞一般社団法人日本アンガ―マネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント
☞ボイスマルシェ相談員
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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