こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

ハニーブーケ_アメリカ＠せんだい農業園芸センター
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皆さまは上手に叱れていますか。

感情的になって怒鳴ったり、言えずにずっと抱えていたり、モノに当たったりしていませんか。相手に「こうしてほしい」とリクエストすれば済むのに、ついつい当たり散らすように言ってしまいがち。

では、どうしたら自分も周りの人も嫌な思いをせずに𠮟れるようになるのでしょうか。

その方法の一つは「叱り上手な人をまねすること」。そのために上手に叱っている人を見つけてみましょう。

10月3日大河ドラマ『青天を衝け』主人公渋沢栄一の妻千代と娘うたとのシーンにとてもよいやり取りがありました。

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静岡から東京に引っ越してきた日のこと。

うた「でも、ちょっと疲れちゃった。もう引っ越しは嫌だい。おはるさん（女中さん）、お水。」

千代「うた、驕ってはなりませんよ。うたはお姫様でも何でもねえ。百姓の娘ではありませんか。」

千代「それをとっさまの御威光で、あのように立派なお輿で箱根の山を越えておきながら疲れたとは何事です。私たちはつらい思いものみこんでお役につかれた父上を守り支えるのが務めです。驕るような態度をとって、とっさまに恥をかかせてはなりません。」

【ここが上手！】

・千代は女中と娘のやり取りを少し離れたところでしっかりと見ている。

・娘の近くに来て、しゃがんで娘と視線を合わせている。

・両手で娘の両手を取り、話を始める。←ここ大事です。体に触れて話すと安心感が得られます。教室では今どき本当に難しい。。親御さんだからぜひとも取り組んでほしいことです。

・きりっとためらわずに話している。

・注意したいことだけを言っている。

・うたのどのような行為が奢っていたのかを説明している。

・なぜ驕ってはいけないかの理由、自分たちの立場を説明している。

両親に名声があると子どもは自分の力と勘違いしますので、機を逸することなく諭しているのがよいですね。叱り方が上手かどうかは叱られた側の態度で判定できます。うたはいい笑顔で頷いていました。

叱った側もOK、叱られた側もOK、これこそ上手な叱り方。

ここまで凛と叱れる大人を登場させる台本、スカッとしますね。今の時代、叱れないでもやもやしている方々が多いので、「あっぱれ！」と膝を打つ思いでした。

もう一つ加えておきましょう。このやり取りの前に、栄一の従妹須永伝蔵が、

「あにきは、すげぇのう。道中、宿場の役人どもがへいこらしておった。」

と話しているのをうたは聞いています。

何気なく耳にしたことって意外と子どもたちの価値観の形成に影響するということを理解しておきたいものです。

大人と子どもの境界線が曖昧になり、子どもが早く大人になってしまう弊害に教育現場で何度も出合ってきました。権威や金銭、批判的な事柄などに関わることは大人だけの場に留め、子どもがいる場で話をしないことです。後々、生意気で親の手に負えない育ち方をしないためにも大人側の注意力が必要です。

注意するとパワハラと言われ、注意しないと相手に直してもらえず助長。。そうした叱れないことによる案件が散見される昨今、本気の叱り方が求められるのではないかと思います。

皆さまの周りに叱り上手な方はおいでになりますか。

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Edu Support Office　代表　川上淳子
☞一般社団法人日本アンガ―マネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント
☞ボイスマルシェ相談員
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員