こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

妹背（イモセ）＠鹽竈神社
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先日、所用の帰りに駐車場へ向かっていたところ、近くで泣き声。

振り返ってみましたら、泣いていたのは3歳くらいの女の子、お母さんに抱っこされていました。車を停め、遅れてお姉ちゃんとお父さんがやって来て、自宅玄関へ入るところでした。

こんなとき、どうするのかなと様子を見ていました。

お母さんは女の子をあやし、お姉ちゃんはちょっと迷惑そう、お父さんはやれやれといった雰囲気でした。

これらはすべて私の想像にすぎません。

しかし、人の考えは意外とノンバーバル（非言語、言葉ではない情報）に現れるもの。顔の表情、視線、醸し出す雰囲気。バーバル（言語）で言わなくても伝わってしまうのです。

女の子をあやしているお母さんにお姉ちゃんやお父さんが何か言ってあげたかな。

泣いている女の子にお母さんやお姉ちゃん、お父さんが何か言ってあげたかな。

女の子に「大丈夫だよ」と励ましたり、お母さんに「お疲れ」と慰労したり。。

「泣いて教えてくれてありがとう」と言ってあげてほしかったな。（そう思った私）

泣いているのは困っている、嫌なことがある、心配や不安がある、疲れている、お腹がすいている、眠い。。マイナスの感情や状態があっても、言葉で言えないから泣いているのです。

「なんで泣いているの？」って言われると怒られたと思い、本人も理由がわからなくて答えられないことが多いもの。そんな経験が重なると、だんだん泣かなくなります。

本当に怖いことは、泣かなくなること。

保護者の方々には「お子さんが泣いているのは自分からSOSを発信できていた」と捉えてほしいのです。

2020年、泣けないばかりに失われた小・中・高校生の命は、過去最多の497人。

文部科学省「コロナ禍における児童生徒の自殺等に関する現状」2021.2.15発表より

大げさですが、私が見た光景は命の分岐点にもなる出来事だと思いました。

「困ったら声を上げていい」
「泣いていい」
「泣いてくれてありがとう」

そう言われて育っていれば、大きくなって自分からSOSを発信できる子になれるのです。

泣いていた女の子、落ち着いたらひとことでも言えていたことを願って、車に乗り込み、その場を後にしました。

こどもの日に書き留めておきたかった、30秒ぐらいの出来事でした。

奇しくも写真の桜は「妹背」。妹背は、夫婦、または、兄と妹・姉と弟のこと。

誰かが泣くことで夫婦や家族が不機嫌になってしまわないように。

一つ一つの「泣いたこと」を乗り越えて家族が家族となっていきますように。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定
アンガーマネジメントコンサルタント
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
ボイスマルシェ相談員
https://www.voicemarche.jp/advisers/928
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子