こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

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1月19日、新聞の投書に「なぜ、学校？」と疑問に感じました。6歳のころ焼香ができなかったので学校の授業で教えてほしいというのです。

「見まねでやったお焼香で大失敗」中学生（東京都　14）朝日新聞12面「声」若い世代より
～略～私が前回、法事に参列したのは8年前。作法をまったく覚えていなかった。前の人と同じようにやろうと何度も見つけたが、肝心なところが見えない。お香を額に近づけているようだったが、あやふやだった。
～略～せめてもの思いで器の隅からほんのり熱いお香をつまみ、おでこにつけたのだった。挑戦は大失敗に終わった。ああ、学校の授業などで教えてもらえる機会があったら良かったのに。

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そもそも宗教法人の学校以外の公立の学校で宗教を扱うのは禁じられています。
学校教育法第9条（宗教教育）

付け加えておきますと禁止であると同時に排斥しないこと、つまり中立であることが明記されています。

しかし、疑問なのはその点はありません。

おでこに余熱のあるお香をつけた6歳のお子さんを責めることはできません。なぜご両親がそばにおらず、一人で焼香をさせたのかという点。

もう一つ、結びに書かれている「学校の授業で」と言う前に、小さな自分が初めての経験に出あっていることに配慮しなかった親御さんをどうして責めなかったのか。なぜ学校なのかという点です。

学校現場にいたとき、何度もありました。

ゲーム機が普及し始めたとき、携帯電話が普及し始めたとき、スマホが普及し始めたとき

親御さんがわが子に与えたとたん、子供同士での頻繁なアクセスや不法なアクセスをし、そのたびに学校が責められてきました。

なぜその場にいた保護者が対応できなかったのでしょうか。

子育てをしていれば親として判断する場面が起きます。そこから逃げてはいけません。学校を責めるのではなく、自分の至らなかったことに真剣に向き合ってほしいものだと思っていました。

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今回の投書に見られる「他者に責任があるという考え方」「学校に依頼すれば解決するという考え方」が全国紙に掲載され、安易に広がっていくのもどうかと思います。

焼香の作法は6歳の子どもが一人でできることでない、教えてあげる内容だと理解し、行動するのは親御さんです。機を逸することなく、指導すべきは指導し、対処していきたいものです。

それにつけても投書主の中学生、他の出来事が起きたとき、他者を批判したり、解決を他者に依存したり、最後は親御さんを攻撃の的にしたりしないようにと祈るばかりです。

皆さまが叱った出来事は、どのようなことでしたか。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子