こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

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先週末、NHKで8050問題、ひきこもりについて連続して取り上げられていました。

40～64歳の「中高年ひきこもり」が推計で約61万人と言われています。ドラマはコロナ禍で自宅に長い間とどまっている今、ひきこもりについて考えてもらおうと考えられた企画。

11月21日、Eテレ「親の隣が自分の居場所▽みとり医・小堀鷗一郎と親子」
小堀医師がかかわった3組の親子の記録でした。

11月22日、NHKスペシャル　ドラマ「こもりびと」
長年ひきこもる息子と余命わずか父の葛藤　事実をもとに描く物語

ご覧になられましたか。

子育ては子供の人生だけでなく、親の老後まで影響を与えていることに震えてしまいました。

共通していたのは登場されたのがひきこもりが息子さんであること、そして、キーワードが「居場所」。少子化、そして超高齢化社会の縮図にどう解決策を見出していくのかと呆然としました。

母親を思う余りに自立できない子、子を思う母親、共依存の関係にある親子。居心地がよすぎる居場所は甘えの場となり、経済力の自立も精神的な自立も阻害していました。

厳しい父親や職場での上司からの言葉に心折れる息子。子育てのころに親が放った言葉が子供の心を支配し、生きる気力を削ぐ刃物にもなります。居心地が悪ければ他の居場所を探すことになり、探しきれなかったら引きこもってしまいます。

ところで、「居場所」は与えられるものなのでしょうか。

親が「居場所」であり続け、「居場所」をずっと与え続けなければいけないのでは子育てはいつになっても終わりません。

そうならないためにも、お子さんの自立に向け、幼少期から自己肯定感を育むこと、存在を否定されないことを心がけてほしいと思います。なぜなら、「居場所」を自らの力で見つけられる子供に育てることが子供を自立させることだからです。居場所は親に与えられるものではなく、まして親の隣が居場所であると考えてはいけないと強く思います。

今、子育てをなさっている皆さまにお願いと言いますか、知っていてほしいことが２つあります。

一つ目はお子さんを叱るとき、

「この言葉は自分にとっても相手にとっても長期的に見て健康的か」、

いつもこのクエスチョンを考えてほしいということです。乱暴で感情的な言葉はずっと子供の心に刺さり続けてしまいます。

ドラマでは「普通にあいさつを交わすこと」がひきこもる人の心を解放する突破口となっていました。8050問題はシンプルに、「あいさつ」から解いていくことができそうです。

二つ目は、何よりも親御さんが健康でいることが子供への最大の贈り物だと理解してほしいということ。一日でも長く心身共に健康でいることです。怒っていると血圧が上がりますし、心拍数も上がります。

子供にあれこれ言う前に健康に気をつけて生活する、それをシンプルに続けることをまず始めてみませんか。

さあ、今週も元気にスタートいたしましょう！

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子