こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

peppermentingによるPixabay画像

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11月18日、NHKニュースウォッチ９にて児童虐待が増えているとの報道。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201118/k10012718501000.html
☆リンクには公開期限があります。

令和元年度、児童相談所での対応件数は全国で19万3,780件に達しているとのこと。

江戸川区では今年5月、虐待の中でも「心理的虐待」が全体の65%を占めたそうです。

「あんたなんか産まなきゃよかった」と存在そのものを否定してしまう。。

経済的な逼迫、母親に養育が任され、社会から孤立してしまう。マイナスのスパイラルが生まれています。

専門家の方は社会との繋がりを持つこと、苦しいことを誰かに愚痴ること、発信することを薦めています。それもとても大事なことです。

「コロナがあって大変、自分の子だもん、虐待して当たり前」ではありません。

何よりも保護者の皆さまには自分の怒りが何なのかを知ってほしいと思うのです。

お子さんに暴言を吐いてしまう、暴力を振ってしまうのは怒りの攻撃性がお子さんに向かっています。

大きな声で怒鳴っていれば強度が高いタイプですし、しょっちゅうイライラカチンカチンとしているのは頻度が高いタイプ。。それを知っているだけでも少し冷静になれます。

感情的になって怒りをぶつけてもお子さんには何も伝わりません。

それだけでなく、恐怖しか与えないのです。

最近の脳科学の研究では親に虐待されたお子さんの脳に大きなダメージを与えることがわかってきているそうです。後々、心身のバランスを崩す心配があることを想像してください。

そのことを理解してください。

今、この瞬間も辛い思いをしている子供たちの心身の安心安全のために、怒りをお子さんにぶつけないということを本気で守ってほしいのです。そうでなければ、体が小さく何も自分でできない子供たちは命を失います。

子供虐待防止を強化するために国は次のような法整備を行っています。

児童福祉法、児童虐待防止法などを改正する法案が2019年6月19日に国会で可決・成立しました。

親や児童福祉施設長が「児童のしつけに際して体罰を加えてはならない」と明記され、2020年4月より施行されていました。

しかし、法律ができたからといって、すぐには虐待の減少に結び付かないものです。

子供たちに日々向き合う保護者に必要なことは支援の手が差し伸べられることではないかと思います。「人」の手が欠かせません。

今、子育てで困難さを抱えている保護者の方はご両親、義父母、親戚、友人、近隣の方々、公的機関、どこかに「辛い」と言える勇気を持ってください。

そして、相談を受けた方は頼って来る子育て中の保護者に「失格」の烙印を押さずに、困り感に耳を傾けてください。

言葉をしっかりと聞き取り、同じ言葉を繰り返して頷いてあげてください。それだけでほっとしてもらえます。説得したり、評価したり、ジャッジしたり、まして自分の子育て経験や価値観を押し付けるのはNGです。

これは専門家でなくともできます。

ほっとできる時間と空間がパパやママにとって何よりの癒しになります。

こうして書きながら、緊急の事態に陥る前に普段からの人権教育、感情コントロールの教育が欠かせないと痛感しています。微力ながら私も発信し続けてまいります。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子