こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

✲　✲　✲　✲　✲

ここみちのくでは、朝晩、ストーブをつけるほど気温が下がっています。

皆さまのお住いの地域ではいかがでしょうか。

そんな中、柔らかな秋の陽ざしを浴び、庭のゆりが咲き始めました。蕾みは咲き終わって種を育てている状態と似ていましたし、こんなに低温で咲くはずもないと思っていました。

咲くに時あり。

早く咲いたゆりはすでに枯れて散り、艶やかな姿をもう見ることもできません。

しかし、忘れたころに咲く株もあるのですね。

子育てポケットノートでもたびたびお話してまいりましたように、咲く時期が違うゆりを見ていますと子供たちの育ちと重なります。

保護者として自分の子と他の子と比べないことは言うまでもありません。比べられたら子供たちの自己肯定感はだだ下がりです。

ある有名な曲に「劣等感にさいなまれている」という一節があります。恋愛を始めようか戸惑っている男性が自分のことをそう評しているのです。
Official髭男dism『Pretender』YouTube 2.8億回視聴（2020.10.8現在）

劣等感をバネにして恋愛を成就していくと思いきや、「君の運命の人はぼくじゃない」、最後に「君はきれいだ」と歌い上げているのです。

どこまでも自分を卑下しているので、恋愛では劣等感を抱いても、仕事でははりきってクールに取り組めるのかと心配になってきます。2.8憶人が耳にする曲は2.8憶人の心に影響を与えているものですから。

これからの日本、前向きに生きていくのが辛くなる、そんな時代を象徴しているかのようです。

こうした傾向に「否」を告げ、あなたの存在はかけがえのないものだと刻んであげられるためには親御さんの力が必要です。なぜなら、自己肯定感を育めるのは小さいころだからです。

親御さんが抱きしめて安心を与えることが将来誰にも左右されない存在へと子供を育てていきます。そのことなしに子供たち自身に「自信を持て」とか、「やれるでしょ」と期待することはできません。

たとえ、早く咲き誇る仲間のゆりを地面の下から見ていたとしても、茎を伸ばして花をつけるのがちょっと遅くとも「自分は自分だ」と自信を持てるように。パパ、ママにはお子さんを抱きとめて自己肯定感を育む働きかけを続けてほしい。。

季節外れのゆりに、そんなことを思ったのでした。

あと、庭には小さな蕾をつけている株がもう一つ。人生のスタートがゆっくりだった私自身と同じだとくすっと笑ってしまいました。

私も他からの評価が低くてもがんばってこれたのはメンタルがかなり強かったからだと思います。それと、ちょっと天然なので意に介さない性格も幸いしました。その陰には両親の励ましがありました。他界して20年以上が経ち、もう励ましてくれることはありませんが、確かに私の強さのもとになっています。

皆さまにも親御さんからの励まし、応援の一言があったのではないでしょうか。

お子さんと接するときにダメ出しではなく、前向きな言葉がけを心がけてほしいのです。

お子さんの心理的な自立、経済的な自立がkeyword。子供たちは先行きの見えない時代を生きていく存在です。

✲　✲　✲　✲　✲

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子