こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

今日は海外の授業風景（steveriot1によるpixabay画像）。

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さて、今日は入学準備シリーズの3回目。

誕生後、ずっと過ごしてきた家庭から保育所や幼稚園と段階的に外へ外へと活動の場を広げてきた子どもたち。

小学校入学と同時に一気に広い校舎、広い校庭、人数が多い環境に飛び込んでいきます。45分ごとに変わる授業、教室以外での活動と一日中めまぐるしく、息つく暇がありません。しかも隣り合わせの危険をクリアしながらの登校。それはそれは大変なことが続くのです。

どう励ましても不安は拭えないものです。そんな子どもたちを救うのは親御さんの愛情です。

「理屈で育てない」

若いときに先輩教師から何度も聞かされたこの言葉。教員時代、結構、その逆のことを見聞きしていました。

「1年生になったんだから、できるよね。」
「もう1年生だから泣いてたら笑われるよ。」
「〇〇ちゃんもちゃんと一人で歩いているんだから一人で行きなさい。」

ついつい「1年生だから」「みんなも」「ちゃんと」と言ってしまいがちです。言えば言うほど、お子さんの気持ちは頑なになります。なぜなら、本当に気づいてほしいことに親御さんの手が届いていないからです。

お説教ではなく、大好きなパパやママには本当はぎゅっと抱っこしてほしい。それをうまく言葉にできないので、泣いたり拗ねたり隠れたり固まったりするという形で抵抗します。

そのような姿が見えたら、まず、受け止めてあげてほしいと思います。それが理屈で育てないということです。

ゴムをピンと張り続けていたら、いつかパチンと切れてしまいます。

学校では「1年生」として求められることに背伸びもし、つま先立ちもし、何もかも精一杯にやり遂げています。家に帰り着いてからも緊張が続いていたら、しんどくなります。

おうちは安心して緊張をほどく場所。

親御さんには何度も何度も本人が気が済むまで甘えさせてほしいのです。甘やかすのではありません。緩めることができるからこそ、ピンと張ることができるのです。

小学校高学年になると子どもたちはあっという間に親から離れていきます。学校で過ごす時間、友達と過ごす時間が長くなり、どこで何をしているかが見えなくなります。

そんなとき、
「泣いていたとき、こう言ったら泣きやんでくれた。」
「登校渋りを一緒に乗り越えてきた。」
「食欲がないときによく食べてくれたのはこれ。」
と乗り越えてきた歴史が親の心を強くします。

子育てで自信と力をつけるのは親御さんの方ではないかと思っています。

思春期に親が心配すればするほど、子どもは鬱陶しく感じ、さらに離れたくなるもの。

「あの子は大丈夫。」

そう信じてあげられるようにお子さんとの歴史を親が記憶してほしいのです。

入学前に準備を重ねてほしいことの第一位です。

「もう抱っこされなくて大丈夫だよ」とお子さん自身が離れるまで抱きしめてあげてほしいのです。

ぜひ年長のお子さんをおもちの方は取り組んでみてくださいね。

「もう3年生だけど、今からやってみよう。」

と思われ方、ぜひtryしてみてください。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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