こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

今日のアイキャッチ画像はアムステルダム。

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1991年、初海外旅行の、初訪問先がアムステルダムにあるアンネの家でした。

「ダイヤモンド工場とアンネの家のどちらに行きますか。」

ツアーガイドさんの問いに参加者全員が「アンネの家！」と答えての訪問。

バスに乗ってから運命が決まるってアバウトなお話ですが、偶然ここに導かれていたようで不思議な感じがしました。

アンネの家は思っていたよりも狭く、息も詰まるような過酷な暮らしぶりだったと容易に想像できました。音や光を漏らさずに2年間をどうやって過ごしたのか、アンネたちの緊張が伝わってきました。

一通り部屋を巡ってから、ふと窓越しに外を見ると、周囲の建物全体が中庭を囲むロ字になっていることがわかりました。

この家に隠れてから2年後、1944年8月4日、密告により家族はアウシュビッツ強制収容所に送られ、ベルゼン強制収容所にてチフスでアンネは亡くなりました。1945年3月上旬ごろといわれています。

ナチスドイツが連合軍に無条件降伏したのが5月8日、そのわずか数週間前に短い生涯を終えました。

この密告が誰によって行われたのかが長く問われていたようです。

しかし、現地に行くと、周囲の人々が本当に隠れていた8人の存在に気づかなったのか、むしろ存在を知っていても密告されずに2年間を過ごせていたのではないかと思うぐらい狭い空間でした。

中学校でアンネの日記を英語で勉強したとき、西教会の鐘の音が鳴ったという一文が印象に残っていました。

見学を終えたとき、アンネも耳にしていた鐘の音が鳴り始めました。

極限が生んだ才能だったとはいえ若く優秀な命が絶たれたこと、ユダヤ人を根絶やしにするというホロコーストは許されないものだと怒りすら覚えます。

しかし、過去の非人道的な行為と自分は無関係ではありません。

人を否定する感情がゼロであるのか、何らかの拍子にとても近い感情が芽生えていないのかを自分に問いかけることが大事ではないかと思います。

戦争の出来事から、現在のコロナ禍の自粛警察、感染者への誹謗中傷の現象が似ていると感じ、加担しないという意思を決め、加担しないという行動を選べることこそ、戦禍に散った命を活かすことになります。

思い返すと、この訪問から旅先で戦跡に出合う経験が始まりました。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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