こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

今日のアイキャッチ画像はアルゼンチンの氷河。猛暑の中、少しでも涼を。

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8月5日、夫に海鮮丼を食べに行こうと誘われて、出かけることにしたのですが……。

車の助手席の後ろに荷物を置こうとしたのですがドアが開かない。おかしい、もう一度、手をかけて引きましたが開きません。

運転席側のドアの前にいた夫に、

「開かないよ。」

と声をかけましたら、

「（ドアの開け方を）忘れたの？」

とけげんな顔をして夫が言ったのです。

（えっ、忘れた？そう来たか、その理屈、悲しい。何て冷たい言葉。。）と思ったものの、

「そうじゃなくて、開かない。」

と再度言うと、助手席側にいた私のそばにやってきて、

「ドアの開け方、忘れたの？」

と怒った顔で繰り返したのでした。

私、目が点になってしまいました。私のことを「車の開け方すら忘れてしまった認知症ぎみの人」と決めつけていたのです。

これまでにも、夫は私が水をこぼしたり、床の敷物に躓いたり、料理を焦がしたりして失敗すると、

「そんなこともできなくなったのか。」

と、たしなめ、老化を印象づける発言をしていました。

（なんでそう言うかな、またか。）

と思いながらもう一度ドアノブに手をかけて引くと、ドアが開きました。ちょっとタイミングが悪かっただけだったのです。

「力の入れ方が弱かっただけだから。」

と言っても、夫からは謝罪の言葉がなく、私への差別的な表情も変わらなかったので、これは怒る必要があると思い、

「そうやって人の能力を低くする言い方は止めてほしい。」

と、昔のことは引き合いに出さずに言えたものの、怒りが収まらないとわかっていたので、

「私は自分の車で出かける。」

と言って出発しました。

当然気持ちは全く晴れることはなく、せっかくの海鮮丼も「美味しいね」と声をかけ合うこともなく、だまって食事をし、お店を出てから遠回りをして帰宅しました。

怒りは思い込みから生じることをまざまざと見せつけられて、正直、凹みました。

夫の一言は氷壁のごとく冷たく、越えられない壁があると感じてしまいました。。

「どうしたの？」

そのひとことで済んだのではないかと駐車場での出来事を反芻していました。

残念ながら私自身も相手に対して怒りを感じていました。

怒りの正体は「べき」、自分の価値観、信念、希望を象徴する言葉です。

「相手の状況を思いやって声をかけるべき」

という価値観を私がもっているので、真逆のことを言った夫に対して怒っていました。

「互いにそんなこともあるぐらいの緩さで相手に接するべき」

という価値観もあり、私を卑下する夫に対して怒っていたのでした。

そうした分析の一方で、そう言えば、夫が酢の物にむせっているとき、「大丈夫？」と一言声をかけず、冷たい表情をしていたかもと、自分の言動を思い返してはっとしました。

今回の出来事は自分のことを振り返る機会にもなりました。夫だけが悪いとは言えません。

アンガーマネジメントの修業はまだまだ続きます……。

皆さまには「もう無理」と思った相手の言動はありませんか。自分も相手に怒りをぶつけていませんでしたか。

同僚やわが子や、パートナー、ご自身の周りにいる人たちがもたもたしている状態のとき、まごまごしている状態のとき、

思い込みではなく、相手の状況を把握する問いかけをなさってくださいね。

あなたのひと言で困っている人はとても助かります。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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