こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

今日のアイキャッチ画像は行ってみたい街、素敵なところに思いをはせて過ごしましょう。

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SNSで話題になっていた「ポテサラ論争」、ご存知でしたか。

「まさにそれな！SNSで話題の”ポテサラ論争”に、『完璧な答え』を出していたスーパーの張り紙が話題」まいどなニュース2020.7.14配信

あるスーパーでの出来事。

幼児連れの女性：惣菜コーナーでポテトサラダを手にした。
高齢男性：「母親ならポテトサラダぐらい作ったらどうだ。」と言った。
スーパーのポップ：「このコーナーで売っているのは、時間です。」

こうした光景はありそうでなさそうで、なさそうで実際にあった出来事のようです。

高齢者が言った言葉には不毛なコアビリーフが満載。コアビリーフは「べき」、自分の信じていることを象徴する言葉のことです。

母親なら：母親は手作りでおかずを作るべき。
サラポテぐらい：ポテサラ程度の簡単な料理、作るべき。
作ったらどうだ：作れないでしょうけど、作りなさいよと命令。（命令する立場にはないはず。）

どれもこれも相手を卑下し、子育てで時間がいくらあっても足りない母親に自分の価値観を押し付けるワードです。

こうした場面では相手に取り合わないことが大事ですね。水かけ論になってヒートアップするのが目に見えます。

そして、スーパーが「時間を売っている」という立ち位置を表明しているのはとてもうれしいことです。

私は料理が上手ではなく、料理自慢の母にたびたびダメ出しされて、そもそも興味を持たずに育ってしまいました。

子育てが始まってほどなく、保健師さんが自宅に訪問に来てくれた時に、

「お母さんね、おかず、全部自分で作らくっちゃいけないってがんばらなくていいんですよ。お惣菜、買ってきて、ちゃちゃっと組み合わせていいから。」
と教えてくださいました。

必死に思い詰めている私、教員をしている私のことを思って指導してくれたことに本当にほっとしたものでした。

母親だから全部料理をしなければならない。そのかげにはそうするのが愛情深い母親だという価値観があります。

けれども、料理を作ろうとして自分が疲れ果て、疲れているから泣くわが子をたたきたい衝動にかられて、思わず叩いてしまったら、本末転倒です。

お惣菜に頼らなければならない時間はそんなに長いわけではありません。

私たちが家庭生活を営む中には「不毛なコアビリーフ」がたくさんあります。

それが子育て中のパパやママを苦しめ、本来愛情を注ぐ子どもから目を逸らしてしまう結果になることも多いものです。

もしご自身が理不尽なことを言われたら、それが自分を苦しめるものであったら、そっとその場を離れましょう。逃げることは卑怯なことではなく、命と心を守ることに繋がります。

さて、ポテサラ論争には多くの共感者がいてくれたそう。

そこで、もう一歩、高齢者が一生懸命に子育てしている人に注意すべきでない、この価値観、今一度振り返ってみる機会にしてみましょう。

時間がないのが「ゲームをしていたから」なんてことがあったら、高齢者の注意もやぶさかではないのです。

どの一言も私たちには自分の考えを考察するよい機会、多面的にものを考える機会にしていったら、怒りではなく、「受け止める力」「考える力」「柔軟な考え方」が育っていくのではないかと思うのです。

皆さまが「不毛だな」と思ったのはどのような言葉や経験でしたか。

実は、それは自分を育てる機会ではありませんでしたか。

ちょっとポケットに入るサイズの情報、

お読みいただき、ありがとうございました。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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