こんにちは。

Edu Support Office　川上淳子です。

アイキャッチ画像は今日から旅行シリーズ。せめて写真で世界中へ出かけていきましょう。

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7月12日の朝日新聞教育「10代の君へ」の欄に「好きなこと　夢につないで」のテーマで辻井伸行氏のインタビュー記事が掲載されていました。

1988年生まれ、現在32歳の辻井さん。

長女がコンサートに行きたいと言っていたのは彼が20歳でバン・クライバーン国際ピアノコンクールに優勝する以前、今から13~14年前のことでした。私の仕事が忙しく、右から左に聞き流していたようでした。

「ママってさ、聞いてなかったよね。あのとき行けばチケット1,000円だったのに、コンクールに優勝したからもう高くて行けなくなった～～。」

と何度も言われたものでした。

そんなこんなの長女とのやり取りがあった中、東日本大震災後、勤務先の小学校を辻井さんが訪問してくださり、図らずも長女より先にお目にかかることができたのでした。

すでに辻井さんは著名な存在となり、演奏は心にしみ渡りました。

先日、YouTubeでリストの「ラ・カンパネラ」を聴き、「ああ、天賦の才能なのだ」、「奇跡の人なのだ」と息をのみました。（辻井伸行　ウィーン　2018.11.23でご検索ください。）

辻井さんのご活躍にはご両親、とりわけ、お母様の存在が大きいことに、私はとても心をひかれていました。

赤ちゃんのころ、おもちゃの卓上ピアノを前のめりになって弾いている姿をテレビで見たことがありました。

何者になるかもわからない未知数の存在。

「小眼球」という生れまれつき全盲の視覚障害。。

それなのに小さなピアノに向かう小さな背中に可能性を見出していたことが本当にすごいと思うのです。

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この記事を読んだ朝、長男から「相談したことがあります」とチャットが入りました。

普段自分から連絡をしない子なので、「どきっ、難問かも」とピンと来ました。どきどきし続けるのが嫌だったので、おおよその相談内容を聞いておきました。

夜、ビデオ通話。やはり、いくつもの問題が入り混じる難問でした。

学問を続ける人にこの国の施策は厳しいものだと感じました。しかも、新型コロナ感染が連日200人を超える首都に住んでいます。母の心配は尽きません。

学問と就職、どちらをいつまでどうする、自分一人では何ともしようもない問題です。

学校教育の最後の最後、博士課程を終えた者の選択には保障が全くありません。私は国立二期校の学部卒業で、長男が在籍する大学から見ると下の下にも関わらず、教員採用試験に合格すれば生涯を保障される門戸が開かれていました。

苦労して進学したにもかかわらず、就職については「もう一か八か」、「運次第」、「先生とのコミュニケーション次第」って、それでいいのかと思います。そのようなことでは海外の大学へ優秀な人材が流失するのは当然の結果。

現状を知れば知るほど、国の教育行政に若者を活躍させる意欲がないことがわかり、愕然とします。これでは育つ才能も育ちません。つまり、家庭に経済力がないと最後の最後まで十分な学問を積ませることが難しいのです。

約1時間の話合いで、おおかたの状況や本人の将来の希望や直近の目標、親への現実的な希望がわかりました。長男の今後をどうサポートしていけるのか、今年の12月末までに結論を出すことにしました。その頃には長男の動向も今より明確になりそうです。

辻井さんのお母様の決意を想像しながら、

長男の未知数を信じて、応援団を続けていきます。

私の子育て物語はたぶん残すところあと少し、そうあってほしいと切に願っています。

ちょっとポケットに入るサイズの情報、

お読みいただき、ありがとうございました。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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