2020.07.08子育てポケットノート
子育てポケットノートVol.158~コロナ禍の今だからこそ、エールを~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
* * * * *
九州での大雨によりご逝去された方々、ご遺族の皆さまへ哀悼の意を表します。また、ご自宅等の被害に遭われた方々には一日も早い復旧復興を祈念いたします。
✲
NHKの朝ドラ「エール」が初回からの再放送となり、見逃していた伏線を回収するよい機会になっています。
「エール」は作曲家古関裕而(劇中、古山裕一)の物語です。
冒頭、藤堂清晴先生の墓参。
主人公に初めて「エール」を送った人物として、貴重な唯一無二の存在として描かれ、象徴的な場面であることを改めて理解いたしました。
藤堂先生のモデルは、遠藤喜美治さん。
実在の人物です。古関裕而さんの福島県師範学校附属小学校3年生から6年生の担任。教員になりたいという願いをかなえるべく、学校の用務員さんから代用教員、小学校教員検定に合格し、正規の教員へとなった努力の人でした。子どもたちに童謡の作詞作曲をさせていた型破りな存在だったそうです。
さて、物語に戻りましょう。
藤堂先生が古山裕一の自宅を訪問。両親に裕一の音楽の才能について語り、帰宅した裕一に、こう語り始めます。
藤堂:古山 前に聞いたよな?得意なものは何かって。見つかったんじゃないか?
裕一:えっ?
藤堂:人より ほんの少し 努力するのがつらくなくて ほんの少し簡単にできること それが お前の得意なもんだ。
藤堂:それが見つかれば しがみつけ。必ず 道は開く。
夜、父親が母親に声をかけます。
父親:うれしいもんだな。
父親:初めてだな。あいつが褒められたの。
藤堂先生の訪問によって、わが子の才能に気づき、育んでいた父親にもエールが贈られていたのでした。教師のひとことで両親の苦労も報われている描写、そう、一つのエールは次のエールへと繋がっていることまで丁寧に描かれていました。
✲
教員時代、子どもたちの才能に気づくことが多々ありました。教えずにできる、ちょっと教えただけでできることを持っているお子さんがいました。
しかし、その力は働きかけてこそ得られるものでした。
国語、算数、理科、社会の主要教科。生活科、総合的な学習の時間、図画工作、音楽、家庭科の技能教科。(現在は道徳、英語もあります。)それらの各単元で扱う内容を指導してこそ見えてくるものなのです。
意外なことに、子ども自身が自分の才能に初めて気づくことが多いのです。
どの教科も最後の最後まで何が起きるかわからない、わくわくしながら教えたことを思い出します。子どもたちの才能に気づくためには観察力と高い知見、感動する心、その事実を表現する言語能力などが欠かせません。
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皆さまにおかれましては、新型コロナへの不安、仕事の不安、在宅時間の長さ、大変な毎日を過ごされていることと思います。
コロナ禍の中、児童虐待へのサポートが必要なことをいち早くアナウンスしていたのは日本赤十字社、ユネスコ=国連教育科学文化機関でした。
「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~」
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html 日本赤十字社
2020.3.26
「子どもたちのSOSはどこに?外出制限下の児童虐待」NHK
https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2020/05/0518.html
2020.5.18
先生方や保護者の皆さまの視線が子どもたちに温かく注がれていくことを願ってやみません。
子どもたちが気づいていないよさを見出し、エールを贈る人が子どもたちの成長には必要なのです。
コロナ禍の今だからこそ、エールを。
子どもたちはあなたのひとことを待っています。
ちょっとポケットに入るサイズの情報、
お読みいただき、ありがとうございました。
🌼 🌼 🌼
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表 川上淳子
#仙台 カウンセリング
#企業研修 ハラスメント防止 メンタルヘルス
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