目次

• ○  子どものイライラにイラつく
• ○  怒りは第二次感情
• ○  第一次感情にさとく気づくには
• ○  まとめ

子どものイライラにイラつく

2020年2月27日夕方、首相の会見。

突然の臨時休校の発表、卒業式を目前にした高等学校はじめ日本中の子どもたちが呆然とした日。

あの日から3カ月目の臨時休校。

ご家庭ではこんなやり取りがあるのではと想像しています。

「いい加減にゲーム止めなさい！」
「・・・」（無視）

「今日の分の勉強、終わってるの？」
「うざっ」（初めて口を聞く。極めて不機嫌）

「早く寝なさい」
「・・・」（聞こえないふり）
「うるっせえな！」（逆切れ、ボコっ！洗面所のドアを蹴る）

ゲームに夢中、何もせずにゴロゴロ、けれども、おやつや食事は欠かさず食べる、やりたい放題。

そんなわが子に親がイラついて怒鳴りつける、悪循環が続いていませんか。誕生のときのかわいい顔を忘れるくらい、怒りに震えていませんか。

怒りは第二次感情

怒りは「第二次感情」と言われています。第二次があるということは第一次があります。

ライターを思い浮かべてくださいね。

怒りの前には、あるいは怒りの本当に気持ちと言いますが、ライターのガスの部分に「辛い、苦しい、寂しいなど」のネガティブな感情、マイナスの感情が入っているのです。

お母さんは怒っているわが子を怒るのですが、子どもたちが気づいてほしいのは第一次感情、自分の本当の気持ちです。

親子ですれ違ってしまっているのです。

こうしたやり取りが一度でもあれば、次からは心を閉ざしてしまいます。

「やっぱり僕のことはわかっていない。。」

ですから、無視したり、反発したりを繰り返しているのです。

第一次感情にさとく気づくには

子どもの心に寄り添うとよく言われますが、どう寄り添うかがわからないものです。

「何で」ではなく、
「何に困っているの？」
「どんなことが悲しいの？」

と怒りの前にある第一次感情にさとく気づく言葉をかけていきましょう。

お子さんの表情もよく見てあげましょう。

ゆったりと耳を傾けていきましょう。

この言葉かけをしたら、子どもがこんなふうに返してくれた、応じてくれた、あまりうまくいかなかった、そんな努力努力を重ねていってください。

お子さんは親御さんからのひとことを待っているのです。

まとめ

急に休校になって友達と会えなくて「寂しい」。
僕たちの学年だけ卒業式ができなくて「悔しい」。
外で思い切り遊べなくて「つまらない」。
4月になっても勉強ができなくて「心配」。。。

お子さんがすぐに言葉に表すのが難しいときには待ってあげてください。

「遊べないのはみんな同じだから」と説得する、言えないことを責める、NGです。

わが子の気持ちを知ることは意外と大変。

イライラのしくみを理解して、お子さんの気持ちをつかんでくださいね。

5月4日の首相の会見。

感染の状況により異なるものの、緊急事態宣言が5月末まで、休校期間も延期されました。さらなる高い壁、高い天井が現われてしまいました。

パパ、ママ、ここ、踏ん張りどころです。応援しています！