こんにちは。
Edu Support Office　川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「出来事は怒りを生むとは限らない」。

ちょっとポケットに入るサイズの情報。
＊　＊　＊　＊　＊

新型コロナウイルス感染が日を追うごとに世界に拡大し、出入国禁止措置を講じる国が増えてきました。もはや「鎖国」、そんな様相を見せ始めています。

長女が今月中旬、卒業旅行に海外に行くというので、母の心配は尽きず。。

3月12日、「オーストラリアへ行かないことになりました」と長女からLINEが来ました。

3月15日、「豪、全入国者に自主隔離」。

アンガーマネジメントを学ぶ前の私だったら、12日のずっと以前に、こう怒っていたことでしょう。

「報道を聞いたら、早く中止を決めてくれないかな！」
「就職前にどうする気？」
「何、考えてるの？4月から仕事でしょ！」
「もし感染したら、どうする気？」
「せっかく20数倍の難関をくぐり抜けて受かったのに、感染したら首だよ！」
「15人で行くのに、だれも『反対！』とか、『ちょっと危ないんじゃない？』と言わなかったかな？｝

あることないこと、起きないはずの未来にまで意識を飛ばして怒りまくる。娘、意気消沈、口をきかない。私、さらにこんこんとお小言。（自分と娘の一連の言動を容易に想像できます。）

さて、アンガーマネジメントで整理して考えてみましょう。

怒りのメカニズムは三段階。

まず、第一段階、出来事が生じます。「新型コロナウイルスが広がるが、卒業旅行をしたい」

それに対して、第二段階、自分の「べき」で意味づけをします。

その意味づけによって、第三段階、怒りが生じます。

「世界での感染状況を知ったら、すぐに中止すべき」
「就職前だから、慎重に行動すべき」
「本当の友達なら『この旅行を止める』と言うのが、当たり前」

しかし、出来事は必ずしも怒りを生むとは限りません。

「もう成人を過ぎた子、自分で決めること」と思えば、相手への尊重という気持ちが生まれます。
「情報が錯そうしているのでみんなで困っているだろう」と思えば、せっかくの記念なのに「可哀想」、「気の毒」という気持ちも生まれてきます。

このように自分の「べき」で即断せずに、意味づけを変えていくのです。

怒りのメカニズムを理解し、相手の「べき」で許せるものは許していく、自分の「べき」の限界値を上げていくことで、むだに怒らずに済むのです。

「新型コロナウイルス感染拡大」

出来事は一つです。

皆さまは、今、どんな「べき」をもっていて、どんな怒りを感じていますか。

ちょっと書き出してみてくださいね。イライラしっぱなしでは心身共に疲れていまいます。

ウイルスとの闘いの只中にいる私たちには、アンガーマネジメントが必要です。子育てにもお仕事にもきっと大きなプラスになることでしょう。

ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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