こんにちは。
Edu Support Office　川上淳子です。

今日のじゅんぶろ・ほのぼのとーくは、「東日本大震災9年～知ることを止めない～」。
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2011年1月、職場の小学校での新年会。親睦会の担当で年長であったため、スピーチの係を割り当てられていました。

冬休み中に何かよいテーマがないかと『日本全史』講談社で「11」の付く年を調べました。

すると、ある記録が目に留まりました。

1611年。

ちょうど400年前の慶長16年10月28日、現在の青森県、岩手県、宮城県を襲った慶長三陸地震津波が起きていました。

「400年前の歴史から、大きな災害が起きることを心に留めて」とスピーチをしました。

奇しくも、わずか2ヵ月後、未曾有の震災の只中に身を置くことになりました。

東日本大震災が「千年に一度」と言われるのは、この慶長時代から遡ること700年前の「貞観三陸地震」を指しています。以下、ウイキペディア「貞観地震」より抜粋。

貞観11年5月26日（ユリウス暦869年7月9日）。

『日本三代実録』延喜元年（901年）には「陸奥國地大振動」が起きたことが記録されています。この文書にある「城」は「多賀城」と推測され、海嘯が城下にまで達したと言います。

■「珪藻分析では堆積物中に海水生種珪藻は確認されていない」という多賀城市教育委員会の調査結果もあり、「貞観津波との関係は不明」とされているとのこと。そのため、推測と記されています。
■海嘯かいしょう：河口に入る潮波が垂直壁とまって川を逆流する現象。

2011年震災当時勤務していた小学校は、この記録にある「城」にほど近い場所でした。

夕方、女性の先生方の勤務が解除され、仙台市宮城野区にある長男の通う高校に車で迎えに行きました。普段は使わない国道45号線にどうしたことか乗ってしまい、大渋滞にはまりました。高砂大橋の向こうが浸水していることもわからずに余震が続く中、30分ほど待っていました。

橋の手前にある信号機を左折し、田子大橋という交互通行の小さな橋へ。

7年後、NHKスペシャル「明らかになる新たな脅威”河川津波″」2018/4/25を見て、この選択が非常に危険なことだったと知り、背筋が凍りました。河川が氾濫していたら車ごと巻き込まれるところでした。

田子大橋を越えるとすぐに多賀城市、長女の通う中等教育学校へ向かいました。

すでに道路が浸水。かすかに潮の香。。海側から押し寄せてくる波の動き。。

貞観津波のことは震災後に知ったのですが、まさに海嘯が崩れて海から離れた場所へ波が押し寄せている、その場所に出合ったのでした。現在、仙台港周辺には大きな工場や建物があるので波の勢いはありませんでしたが、869年当時は「約千人」の人の命を奪ったほど強い波が押し寄せていたのです。

こうして見て来ますと、過去の災害の情報を知っていることがどれだけ重要かと思います。知っていれば危険を避けることができ、より安全な選択ができるからです。

本日はNHK、民放各局で特別番組が放映されます。正直、報道を見るたびに辛くなります。

東日本大震災9年、知ることを止めない。

15,899人の命が失われた日のことを。

ご冥福をお祈りするために、発災時刻に投稿いたします。

大川小学校のことは今だに書けていません。いつかこのページに刻めたらと願っています。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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