こんにちは。
Edu Support Office　川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「法律の前にできることは？」。

ちょっとポケットに入るサイズの情報。
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親の体罰禁止、20年4月から　改正虐待防止法が成立
2019/6/19 11:07　以下、日本経済新聞全文
改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が全会一致で可決、成立し一礼する根本匠厚労相（19日午前）=共同

親による体罰禁止を盛った改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が19日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。千葉県野田市の女児死亡事件など、子どもへの「しつけ」を名目にした虐待が後を絶たないことから禁止を明確にする。児童相談所（児相）の機能強化も盛り込んだ。一部を除き2020年4月から適用する。

改正法では、親は「児童のしつけに際して体罰を加えてはならない」とした。児童福祉施設の施設長らによる体罰も禁止する。体罰の範囲については厚生労働省が今後指針で定める。
子どもを戒めることを認めた民法上の「懲戒権」も施行後2年をめどにあり方を検討する。規定が「体罰を容認する口実になっている」との批判があるためだ。山下貴司法相は20日の法制審議会（法相の諮問機関）で見直しを諮問する見通しだ。

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児童虐待の事案が相次ぎ、法律が整備されています。2020年4月、日本は大きく変わっていくことでしょう。この法律だけでなく、働き方改革も本格化するからです。

法律の実施を歓迎する一方で、法律の前に私たちができることがあると、こんな光景から考えていました。

先月上京前に血圧の薬がなくなったので病院で診察を受けた後のことでした。

2歳ぐらいの女の子が私が進もうとしていた入り口のドアの前にすっと立ったため、付き添いのお父さんが慌てて女の子を追いかけて来ました。

その日はインフルエンザの予防接種や風邪ひきの幼児、小学生でいつもより混んでいました。注射に泣いたり、待ち時間の長さにぐったりしたり、子どもたちの様子はさまざまでした。

お父さんはお嬢さんの動きに対していさめたり、お小言を言って責めたりせず、辛抱強い対応をされていました。ちょっとぎこちない感じでしたが、がんばって接していました。子育ては子どもが泣かないようにしたり、親の思い通りにコントロールしたりするものではありません。

子どもの動きにはっと気づいて対処してあげれば、それでよいのです。そのうちに、どんなことに興味を持つのか、どう対応したらよいのかは予想がついていきます。

一瞬のことでしたので言葉に表す余裕がありませんでしたが、こうお声をかけてあげたかったです。

お父さん、通院に付き添ってくれてがんばっていますね。根気よさを失わずに子育てなさってくださいね。お母さんはお仕事を休めなかったことでしょう。お父さんが病院に付き添ってくれたことでお母さんの負担が小さくなって、きっとお父さんに感謝していると思います。

やっぱりお声をかけておけばよかった。。子どもへの暴行の抑止となるのは保護者の在り方です。

お父さんが子育ての重要な部分を担い、根気よくお子さんに接していることをおばちゃんの私が言ってあげたら、お父さんの苦労が報われます。これからも子どもに優しくしてあげようと思うことでしょう。

法律で体罰がいけないことを取り締まる前に、子育てをすることが時間がかかることをどこかでしっかりと教える場所を設けなければと思います。出生数が年間100万人を切ったという報道もあります。大事な子どもの命を守るしくみが必要です。

しかし、子育てしている人の頑張りを周囲が認め、理解していることを伝えることから始めたいと思いました。それが法律の前に私たちができることです。このように子育てを終えた私たちにもできることはある、そう思いました。

病院で見かけたお父さんのような方が一人でも二人でも増えてくれるように今度はひとことでもお声をかけてみます。

ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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