こんにちは。
Edu Support Office　川上淳子です。

今日のjunblo⁺は、「報道の意味を知る～なぜ、今、『パラレル東京』なのか」。
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12月2日月曜日から4夜にわたって、NHKスペシャルで『体感・首都直下地震　パラレル東京』が放送されています。

今日12月5日はDAY４、最終回。

皆さまはこの番組をご覧になっていましたか。架空の東京、架空の放送局が舞台のドラマです。

東日本大震災後、上京したとき、自分の視点が以前と全く違っていることに軽い衝撃を受けました。

深層にあるこの地下鉄からどう脱出できるのか。
あの海抜の低い地域ではどう津波から逃れるのか。
高層ビルの中で被災したとき、対処できるのか。

東京スカイツリーの展望台から沿岸部を見て足がすくんでしまいました。

実は、こうした感情の根底にはある後悔がありました。

2010年3月14日、NHKスペシャルMEGAQUAKE　巨大地震　第4回「TUMAMI　襲来の悪夢」が新聞欄に掲載されていたのに左目の片隅で見ていたものの、番組を見なかったのです。

そのほぼ1年後、2011年3月11日、巨大地震と巨大津波が東北地方の太平洋岸を襲いました。

すでに国、宮城県でも地震と津波を想定し、被害の状況、予想される死者の人数まで公表していたのに。。それを受けての報道だったのに。。それなのに、私たちは日常の忙しさにかまけ、注意を注意として受け取れずに漫然と過ごしていました。

今回、NHKが大がかりな特集を組んだことにアンテナを高くしたいと思いました。

ドラマの想定は震度7。すさまじい揺れです。

震災当時、私の住んでいる地域の震度は6強。学校では教室の机にもぐりなさいと指導していましたが、もぐろうにも机がばたばたと動くのです。6強でさえ、経験したことのない揺れでした。

何度も何度も揺れ、泣いている子どもをなだめながら校舎から校庭、体育館へと移動しました。

後に、移動の判断で多くの児童と教員の命が失われた学校があったことに愕然としました。

肝心なことは普通のときに安全を確保できるかの提案をし、実行することだと思いました。岩手県釜石市では学校の裏山に行く階段を作り、「釜石の奇跡」を実現していたことが特筆されます。

キーワードは「備え」。

このタイミングで報道される意味を考え、備えること。家族に対して緊急時に何をどうするかと話し合っておくこと、教師であれば子どもの命を守れる環境が整っているか、観察し、意見を言うことが必要かと思います。

なぜ、今、「パラレル東京なのか」。

大げさなタイトルで国民を不安にし、扇動する目的は決してないと思います。さまざまなデータに基づき、警鐘を鳴らしているのです。

私たち東北の轍を繰り返さないためにも備えをする一助として報道番組を役立てていきましょう。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子

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