2019.11.15子育てポケットノート
子育てポケットノートVol.108~Bumblebee、教室の子どもたち~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「Bumblebee、教室の子どもたち」。
ちょっとポケットに入るサイズの情報。
* * * * *
11月も中旬。ふとよみがえったのは、大学の恩師の言葉。
大学卒業後、25年以上も経ったある日、妹とランチに出かけ、ご主人とおいでになっていた先生とお目にかかりました。
「ご挨拶だけ」と思っていましたら、「今、どんな仕事をしているの?」と聞いてくださいました。S社で10年にわたり執筆活動をし、共著の書籍がありましたので、次の機会に持参しました。ここから教職在職中に大学での登壇の道を拓いてくださいました。人生のめぐり合わせとは絶妙なタイミングでやって来ます。大事にしていた作品をお見せすると、
「この絵、写真に残して取っておきなさいね。」
と言ってくださいました。その言葉を思い出し、10/27「Bumblebee、私の子ども」の投稿と合わせ、気づいたのです。
そうそう、教室の子どもたちもBumblebee、飛べないと思われているのに悠々と空を飛び回るBumblebeeだと。
出会った子どもたちが成長していく姿を紹介し、子育ての参考にしてもらえる役割、あるいは小さな命が脅かされている現在の日本に「教育には力があること」を伝えていく役割が私にはあるのではと思い至ったのです。(勝手に使命感を抱いています。。)
さて、大事にしていた作品の一部が、冒頭の写真。
特別支援学級の児童にも通常学級の児童と同じように作文指導を行っていました。
4月、床の上に模造紙を広げて大きく、大きく、描かせました。6月ぐらいから作文帳に切り替えていきました。
9月7日、「レ」をノートいっぱいに書きました。他の児童と同じように鉛筆をもってやってみたかったことでしょう。(右上の写真)
すると、2日後には1マスごとに色塗りと、「レ」の繰り返し。マスからはみ出さないように丁寧にぬっています。(左下の写真)
9月16日、体育館でパラシュートを使って運動をした様子を思い出して描いています。(右下の写真)
そして、11月5日。マスクをいじっていて活動しなかったのでマスクを取り上げたところ、「かえして!」と猛抗議。すごいことです。その様子も描いたのです。マスクとそれを持っている手も味わいがあって、かわいい。(左上の写真)
書くことが大切という認識には私の経験が反映しています。小学校1年生のとき、感想文が書けず、しょんぼり下校。小学校3年生のとき、山形の庄内地方の小学校に転校し、毎日、絵日記が宿題でした。
長じて「生活綴方運動」を知りますが、子どもの印象としては「日常を描いて楽しい」。年配の女性の先生がつけてくれる赤ペンの丸やひとことの感想がうれしくて意気揚々と絵を描き、文を書きました。これが書くことが大切と感じた初めての出来事、「教育には力がある」と感じた原点でした。
子どもたちは全教科を学習します。どの教科のどの単元、どの領域に興味関心を抱くか、能力を発揮するかを見届けていくのは先生方。大事な仕事です。
しかし、時が流れて、2018年6月、文部科学書と経済産業省による提言が発表されました。
「学校だけ」しか教育の場として認められなかった時代から、フリースクールなど学校以外の場での教育機会が確保される時代へ」
これからの教育はどこへ向かい、子どもたちはどう育っていくのでしょうか。
写真の日付に注目してください。「9月」、何かが形になるまで5カ月以上が経過。「障害があるから」「やってもわからないから」「どうせできないんだから」と何もしなければ生まれませんでした。マイナスのことを一片も思わずに、この児童の何かを探し出していました。私自身が書くことによって育てられたように。
さまざまな情報を与えてみて、見せてみて、語りかけてみて、一緒にやってみせ、時間をかけて紡いでいく行動があれば、結果は表れてきます。ただ時間がかかるのです。
教育は英語でEducation。ラテン語:ducere(連れ出す‥外に導き出す)に由来します。教育とは「人の持つ諸能力を引き出すこと」。
🍂 🍂 🍂
ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表 川上淳子
#仙台 カウンセリング
#企業研修 ハラスメント防止 メンタルヘルス
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