2019.10.13子育てポケットノート
子育てポケットノートVol.92~11-3ガ 8ッテ ドウイウコト?~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「11-3ガ 8ッテ ドウイウコト?」。
ちょっとポケットに入るサイズの情報。
* * * * *
10月12日に投稿を作成しています。史上最大級と言われる台風19号、日本中にその影響が及んでいます。東北エリアでも東北新幹線が計画運休、いつも利用している仙石線は全面運休となりました。
皆さまの地域ではいかがだったでしょうか。最新情報を得て、身を守っておられたことと思います。
台風のさなか、期せずして祥月命日の10月11日「大川小学校の最高裁判決」、神戸での教員へのいじめ案件と教育界を揺るがす出来事から目が離せない状態でした。
どちらかの話題を取り上げようかと考えていましたが、余りにも大きすぎて軽々にお話をすることができません。
そのため、子育てポケットノートのスタンスを守って、わが子のことを綴っていくことにいたしました。
***
長男、年長の6月。
「11-3が 8って どういうこと?」
「15+10がなぜ25になるのか、わからない!」
と記録されていました。20年以上前の記憶には残っておらず、「記録」を頼りに書き進めることができます。
子どもが疑問を持つこと、いいですね。それを正直に伝えていることもいいなあと思います。
現職のころ、保護者の皆さまに「自分たちが教えられたときと解き方が違うので、教えられない」とよく言われていました。
その代表的なものが「繰り上がり」「繰り下がり」の方法。
私もどうやって自分が計算しているのか、あるいはどう自分が教えられたかがわからないことの一つでした。
いろいろ調べていたところ、昭和30年、40年代、当時の子どもたちは繰り返し、繰り返し問題を解かされていたので、自動的に計算できるようになっていたという文を見つけたことがありました。
自分が算数が苦手なのは過去の教授法のせいらしいと自分の能力を棚上げにできるものの、これは言っても詮なきこと。
現職時代、これを解くカギは、ずばり「補数」でした。
11-3を例に考えてみましょう。
まず、1の位の1から3は引けません。
そのため、10の位から10を借りてきます。
次に、引く数が3なので、10を「3と7」に分けます。「3の補数」は7。
3ー3で0。7が残り、1の位にあった1を足すと、「8」。
これが答えが8になる手順です。
この計算ができるためには、数をいくつもの視点から分解していく経験が必要です。
小学校1年生の5月後半、「いくつといくつ」という単元で習います。数時間で終わる内容であっさりと扱われやすい学習ですが、重要だと考えていました。
これを1から10まで取り組めるようカードを開発し、教室で使用していました。
1は0と1、1と0。
ここから始め、10までのすべての数についてすべての補数について練習させました。
10は1と9、2と8、3と7のように。。
初めは昇順、できたら、降順で規則正しく、慣れてきたら、「9は3と?6」「7は3と?4」というぐあいに、どの数字のどの補数を聞かれてもとっさに答えられるようにしていきます。「ころんで答えられる」が合言葉。
そう言えば、「1取ったら残りのおはじきはいくつ?」と具体物のおはじきを使って、わが子と遊んでいました。お風呂でも寝る前の時間にも何度も何度も「補数」を聞くことを繰り返していました。ピンポンのラリーのようにやり取りしていたことを思い出しました。
長男にはいくつといくつを練習してから、「11-3が8」になることをゆっくり説明してあげていたと思います。(たぶん)
計算ができる前に、数をいくつもの方向が見ていく経験が大切です。
鉛筆を持って問題を解かせるより、体験させてみてくださいね。
小学校1年生の「いくつといくつ」、わずか数時間とはいえ、決してあなどってはいけない単元です。続く、2年生のかけ算九九、3年生のわり算、この3つが山場です。
特に、わり算。こちらはまた機会を改めてお話をしましょう。
ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。
←9月1日から絶賛受付中。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表 川上淳子
#仙台 カウンセリング
#企業研修 ハラスメント防止 メンタルヘルス
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