こんにちは。
Edu Support Office　川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「ことばかけの秘密」。

ちょっとポケットに入るサイズの情報。
＊　＊　＊　＊　＊

昨日のVol.52と対をなすお話です。今日の主人公は、駅で見かけたパパ。

7月31日、仙台行きの電車に乗ろうと改札へ行こうとしましたら、1歳ぐらいの男の子を抱っこしたパパがいました。

乗車するわけではなく、お子さんに電車を見せようとしていた様子。夏休みの一日だったのでしょう。ラフな服装でした。

「今度の電車は9時8分ね。17分もあるね。」

この頃、小さなお子さんと一緒の保護者のことばを聞く機会が少ないなあと思っていたので、うれしく聞いていました。

ことばかけの秘密を読み解いていきましょう。

「今度の電車は～～～。」
文章にして表現していること。TVの影響もあるかもしれませんが、子どもも大人も「まじ～」、「ヤバい」など、単語を発することが多いですね。簡単なことですが、意外とできていないものです。かくいう私も耳が痛いです。自分の失敗を夫に指摘されると、反省せずに「あちゃ～」と言い、さらに叱られます。

「何時何分」
時刻を言ってあげていること。もちろん小さなお子さんには時刻の概念はありません。でも、生活の中で必要な情報。今はわからなくても、じきに理解できることでしょう。

「ゆっくり話していること。」
子どもたちが理解している語彙が少なければ、聞き取ること自体、とても難しいです。ですから、ゆっくりと伝えることは大事なことです。ことばって気持ちまで伝えるので、ゆっくりと話すこと自体、相手を大事に思っているとわかりますね。

「今、わからなくても話してあげていること」
ここ、大事です。難しいことを教えるということではなく、社会の文化なり、知識なりをその都度伝えていくのは大切なことです。

小学校での学習は入学までの経験が必要です。

時刻を例に挙げれば、普段の生活で何度も何度も「今は何時何分ね。」、「何分間で終わらせようね。」と聞かされているからこそ、時計のしくみや時間の概念を学んだときに理解できるようになります。

「友だち、百人できるかな」

希望に燃えて入学した子どもたちに待っているのは親と過ごしたときのことばかけの量と質がもたらす現実です。もちろん、教室では子どもたちの差をなくし、わかるように教える努力を重ねています。

しかし、家庭でのやりとりの中に、こうした情報が入っていなければ教室での勉強は「苦しみ」になります。子育ての結果は数年、10年後。長いスパンで、何を大事にしていたか、どう接してきたかが表れてきます。このように学習への興味関心、土台作りはかなり小さい頃から育まれているのです。

駅でふと耳にしたパパのことばから、未就学のお子さんをおもちの親御さんに知っていただきたい「ことばかけの秘密」が見てきました。ご参考にしていただけましたら幸いです。

パパに丁寧にことばをかけられたあの子、どんな若者に成長するでしょうか。

それにしましても、出かけるたびに子育てのあれこれに出合う、なんて素敵な私の時間！

何かに引き寄せられているかのようです。このブログをお読みくださっている皆様の引き寄せパワーですね、きっと。

さて、今度はどなたの、どんな出来事に出合えるのでしょうか、楽しみにしています。

ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
元公立小学校教員
Edu Support Office
代表　川上淳子
＃仙台　カウンセリング
＃企業研修
＃出張講座＃「ご予約・お問い合わせ」　＃宮城講座＃「ご予約
」
公開講座申込URL、講座日程も確認できます。
⇂　⇂　⇂
https://ws.formzu.net/fgen/S75365531