こんにちは。
Edu Support Office　川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「ナカスナ、ナカスナ、その前に言ってほしかったのは」。

ちょっとポケットに入るサイズの情報。
＊　＊　＊　＊　＊

「ナカスナ、ナカスナ、ナク ジンセイ ガ クル」

孫が泣いていると、父は「泣かせるな、泣かせるな、泣く人生が来る」と生まれ故郷の方言で言うのでした。

泣いていることが嫌だからか、本当に泣く人生を送らせたくなかったのか。そのいずれでもなかったのかは今となってはわかりません。

父がこう言い出すと、私はわが子への対応を急がねばなりませんでした。

しかし、今、このことばを思い出してみますと、泣いている子を世話している私へいたわりのことばがほしかったなと思うのです。

子育てをしていると、子どもの急な体調不良や、機嫌がよい悪い、洋服が気に入る入らない、食べる食べない、落とす壊す、そのたびに一筋縄でいかないやりとりをしなければなりません。

子どもが泣いていることを責めるのは簡単です。子ども自身もどうしていいかわからずに泣いていることもあります。責められたところで何かがよくなるわけではありません。

「子どもが泣く＝うるさい＝泣かせている保護者の未熟さ」、こんな図式があります。

しかし、周囲の人のひとことで、世話をしている保護者の子どもへの向かい方が違ってくるのではないでしょうか。

たとえば、こんなふうに。

「大変だね。ゆっくり休んでいるの？」
「がんばっているね。何か手伝える？」
「疲れていないか？」

子どもの急変にいらいらしている、その前にある気持ちを察してほしかったな。第一次感情にふれてほしかったなと思います。

「泣かすな」という前に、「いやなこと、危険なことがわかってる証拠だ。よう育てたな。」、そう言ってほしかったのです。

ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
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代表　川上淳子

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