こんにちは。
Edu Support Office　川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「わが子のアレルギー、10年後の落とし穴」。

ちょっとポケットに入るサイズの情報。
＊　＊　＊　＊　＊

アレルギー検査の結果を受け、生後11か月から食物除去開始。職場復帰をし、授乳もしていたので私も卵や乳製品を断ちました。（今から想像できないくらいスマートでした。）

近くに小さいながら良質の鮮魚を扱うお店があり、ふぐやアナゴやヒラメなどを買っていました。保育園の給食や3時のおやつに合わせて、卵乳製品が入らない代替え食を作り、持たせていました。

休日診療を受けたとき、担当の医師に食物アレルギーと食物除去のことを伝えると、

「脳の奥が育たないから、（食物除去は）よくない。」

と言われました。

けれども、アトピー性皮膚炎が治まらず、ぜんそくも始まり、何時に起きてどうやって作っていたのか覚えていないくらい必死、追い詰められるように代替え食を作り続けていました。

アレルギーの初検査から1年8カ月後、2歳6か月で3度目の検査。ランパクがまだクラス1、ランパクもクラス2のため、それ以降も除去は続けました。

やっと満3歳で食物除去解除となり、誕生日には普通のケーキを食べられるようになりました。

長男は就学してから体調が悪いと「今日は卵、食べない」と自分でコントロールできるようになっていました。

小学校3年生、6月の校外学習は喘息がひどく、お休み。受診後、呼吸が苦しくなり、一晩中、苦しんでいました。翌日の受診と点滴で回復。

そして、小学校6年生の6月の日曜日、その出来事は突然やってきました。

お昼にお好み焼きを作ろうと思い立ち、台所の引き出しに入っていた「お好み焼き粉」に卵を加えて。。食べ終えて30分、ソファーに腕を突っ張り、肩で息をしている長男。

「アナフィラキシー症状」

夫に言うと「わからない。」。カチンと来て、すぐにタクシーを呼び、救急の窓口に連れて行きました。

「気管の収縮が始まっています。」
「普段からこんな（表情がない）様子ですか。」

もう医師の問いかけに応じることができない状況になっていました。

急変した体調を適切に処置していただき、2時間後、帰宅。判断がつかないまま、自宅にいたら呼吸困難になり、命を取られるところでした。

なぜあのとき、お好み焼き粉が古いとわかっていたのに使おうと思ったのか、自分の判断の甘さにぞっとしました。アトピー性皮膚炎が治り、喘息もずいぶん落ち着いてきたと思い、安易な気持ちがどこかにあったのでしょう。

そして、「この子の命を守ってきた」という自負を一度棚卸することにしました。

10年後に落とし穴がありました！しかも、自分で掘っていった落とし穴でした。

ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
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代表　川上淳子

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