こんにちは。
Edu Support Office　川上淳子です。

今日の子育てポケットノートは、「リフレームすると」。

ちょっとポケットに入るサイズの情報。
＊　＊　＊　＊　＊

昨日の「きれいな水を飲む」から繋がる話題です。

「ミズ　ミズッテ　サッキカラ、ナンデ　ミズバッカリ　ホシガルンダ」

すごい剣幕でお母さんが怒鳴っていました。ホームから改札に向かう地下通路。小学生の男の子がしゅんとなって、不満そう。こうした態度も加わってしまったので、お母さんの怒りは収まりそうにもありませんでした。

梅雨明けの蒸し返る日、多くの人が俯いたまま、通り過ぎていきました。

母子のことを想像してみました。

電車の中も地下通路でも我慢していたけれど、男の子は我慢の限界だったことでしょう。

「今は水を欲しがるべきではない。」
「人前でああしてこうしてと言うべきではない」
「黙って目的地に行くべき」

お母さんはこのような「べき」をもっていたことでしょう。そして、その「べき」はお母さんにとってすべて正しいのです。自分のもっている「べき」が息子さんの言動で裏切られたため、怒りが生じていたのです。

一瞬、立ち止まって、こう声をかけたかったのです。（実際にはできずに通り過ぎました。）

「お母さん、すばらしい子育てをなさってきましたね。」

「喉が渇いたこと、ちゃんと言えるお子さん、えらいです。命の危険がわかったんだもの。そう言える子に育てたのはお母さん、立派な子育てされましたね。」

「ジュースではなくて、水を欲しがったお子さんもえらいです。きれいな水、フナッコですもの。ごくごく飲みたかったね。そう育てたのはお母さん、立派です。」

男の子が水を欲しがったことを「リフレームすると」、お母さんの「子育ての良さ」、「子育てのがんばり」が見えてきました。

怒りの原因となっている「べき」を見つけ、どのようにすれば怒りと上手に付き合えるかを考えていきます。自分の考え方の枠組み（フレーム）を変えていくのです。

子育て中のいらいらは数えきれないほどありますね。そんなとき、自分の見方、考え方をリフレームしてみましょう。

マイナスと思える言動も子どもたちの成長過程と考えると、一瞬一瞬が大事な瞬間です。

水がほしい⇒体を整える方法を知っている、命の危険サインを主張できる
声が大きい⇒元気がある、はつらつとしている、
おしゃべり⇒語彙が豊か
おとなしい⇒聞いて考えている、慎重
もたもたしている⇒自力で試行錯誤している
ジュースをこぼす⇒まだ指の力がない、ただ今、練習中
朝、グダグダしている⇒自分の体調を自分で整えている

まだ幼くて小さな子どもたちはできないこと、わからないことがいっぱい。親の手が、大人の手が必要です。でも、そう遠くない時期にその手が必要なくなると、すっと親元から離れていきます。

怒鳴ったところで、子どもは委縮し、反発します。何よりも、自分でしようという気力を奪ってしまいます。親御さんのちょっとの待ち時間、ちょっと待てる余裕が、長期的に見ると、お子さんの成長を促していきます。

お子さんと根気よく接するために、このリフレームが役に立ちます。ぜひお試しくださいね。

そのいらいらをリフレーム！

ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

Edu Support Office
代表　川上淳子