2019.03.31じゅんぶろ・ほのぼのとーく
東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展
3月28日、福島県立美術館へ出かけました。
東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展。3月26日から5月6日まで開催中。
福島民友新聞社創刊125周年事業、福島中央テレビ開局50周年事業として開催されています。
音声ナビゲーターは地元出身の西田敏行氏。幾重にも思いが重なっていました。
今回の若冲展で心を動かされたことがありました。
若冲自身が「天明の大火」に遭い、自宅を消失し、窮乏した被災者だったこと。
福島での開催は切ないほどの願いから生まれていたのでした。
生きることそのものが予期せぬ出来事の連続。大事なことは自分が置かれている<今>にどう向き合っていくのか。
焼け野原から立ち上がった若冲。福島の皆様が復興を遂げていかれますようにと祈る思いでした。
過年、アメリカ人収集家、ジョー・プライスのコレクションによって若冲が世界に知られるようになった経過を番組で知りました。
その財力、そして、眼力に驚嘆しました。こうした方の高い知見で文化が継承されていくのですね。プライスが若冲の作品を見出したとき、他からの評価から動いていなかったことも書き残しておきたいことです。
教育に携わる者として教えられたこと。プライスが「ああ、これだ」と感じたように、子どもたちのまだ見えない才能、将来の姿を引き出していくのは保護者、教師、大人の役割だと。
幾重にも重なる気づきを得て、福島を後にしました。
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