2024.12.21子育てポケットノート
子育てポケットノートVol.401~子どもは誰のもの?~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo by Pixabay
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ある日、病院の待合室での出来事。
3歳ぐらいの男の子がせわしなく動き回っていたところ、母親がその子の手の甲をパチンと何度も叩きました。片手にはスマホを握りしめて。。
その隣では小学生の男の子2人と母親が指相撲をして待ち時間を過ごしていました。
余りにも対照的な光景に当日の新聞記事が脳内を巡りました。
(見過ごされた児童虐待)子どもの命、親のものではない 苦しんだ母、育児で孤立せずに済んでいれば 朝日新聞2024.12.12
1部無料で読めますが、有料記事のため、リンクをつけていません。
「無理心中」新聞社名でご検索いただけると幸いです。
実は他の病院の待合室でも落ち着きなく動き回るわが子に母親が、
「うるさい!うるさい!」
と何度も怒鳴っている場面に出くわしたことがありました。
お母さんのご苦労を思えば苛立つのも当たり前かもしれません。
しかし、子どもは親のものでなく、まして子どもをサンドバッグ代わりにして怒りをぶつけてよい存在ではありません。
なぜ子どものあれこれに怒りを感じるのか、なぜ子どもに怒りをぶつけてしまうのか、そのことを学ぶことで感情的に怒ることはなくなります。
さて、指相撲をしていた母子はなぜそうした遊びができたのでしょうか。
子どもたちが容易に待てないだろうからと母親が気を紛らわす方法を提案したのでしょう。母子が普段から遊んでいると想像できました。
わが子との接し方が無理心中に繋がると短絡的に考えていませんが、感情的に子どもに怒りをぶつけるとき、
「わが子を自分のものだと考えているのではないか」
と省みてほしいと思いました。
手を叩かれていた子、「うるさい」と怒鳴られていた子が親の言動がよくなかったからもっとよい方法で人と接したい!と考える人に育ってほしいと。。
それは無理かもしれません。親の怒り方をコピーすると言われているからです。
でも、いつかどこかでアンガーマネジメントのことを知ってもらえたらと切に願いました。
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Edu Support Office
川上 淳子 | 【公式】日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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