2024.09.26子育てポケットノート
子育てポケットノートVol.393~その言葉は~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo by Pixabay
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9月中旬、あるお店での出来事。
品定めをしていた母親と小学生の女子が私の近くにやって来たので、その一部始終を聞くともなしに聞いてしまうことになりました。
子「これ、いいね」
母「ダメだよ」
子「これもいいなあ」
母「ダメ。こっちがいいよ」
何度も買ってほしそうに訴える子を無視して、自己主張をする母。自分が目にしたものがいいらしい。。
その言葉。
ダメ出しってきつい言葉遣いだと思うと同時に、私も家人に言われて嫌なのがこの言い方だなと思ったり、私も家人の行動のあれこれを否定したりすることがあると反省しきりでした。
さて、こうしたマイナスの、ネガティブな表現はどうすればよいでしょうか。
すべて子どもの言いなりになっていては家計が持ちませんし、どこかで線引きして諭すことが欠かせません。
私ができそうだと思ったのは、どうしてそう思ったのかを聞くこと。子どもがせっかく言葉を発したとたん、頭から否定していては子どもの心の状態が心配になります。
子どもなりになぜそう思ったのかを言語化する時間を設けることで母親に余裕が生まれます。子どもの考えを聞いてから判断すればもっとよい方策が見えてくることでしょう。
ところが、母親はとっさに瞬時に強く自分の考えをもとに可否を判断していることが子どもの自主性や創造性まで奪っていることに気づいていないのではないかと思います。
表情は見ませんでしたが、無表情か怖い顔をしていたことでしょう。
子どもより長く生きていれば知恵も増えて間違いのない判断ができることでしょう。
しかし、大げさな言い方になりますが、時代を動かしていくのは自分が違和感を感じている事柄の方なのです。そうやって私たちの社会は成熟し、発展してきたのです。
母親のダメ出しを聞きながら、私に言われたのではないのにとても嫌な気分、反発したくなる気分になりました。
あの小学生の女の子、大きくなって爆発しなければいいなと思いながら、その場から離れました。
「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったものです。
ダメ出しをしそうになったら、この日の光景を思い出してポジィティブな言い方、相手の考えを引き出す言葉かけを工夫したいと思いました。
皆さまは気になっている言葉かけなどありますでしょうか。
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Edu Support Office
川上 淳子 | 【公式】日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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