2023.05.13子育てポケットノート
子育てポケットノートvol.314~思いを言葉に~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo_庭のシャクヤク
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5月9日、雨上がりの夕方のこと。
暑くなる前にと思い、庭の北側の草取りをしていました。地面にほどよく湿り気があって、最高の草取り日和!
そんな中、例によって自転車の子どもたちの声。甲高いので小学生と思われました。
「ヤバ~い!」必死な声。
「ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい・・」数秒の間に連発。
その姿を見られなかったものの、何事かが起きた模様。以前から、テレビ番組で盛んに聞くようになった「ヤバい」。何がヤバかったのでしょうか。
自転車がぶつかりそうになったとき、ヤバい(危ない!)
相手の言動が理解できないとき、ヤバい(自分の価値観と違う!)
ケーキが美味しいとき、ヤバい(美味しい!)
その服、ヤバい(可愛いよね!)
ヤバいは否定的な場面でも、肯定的な場面でも使われます。
しかし、こうして言語化してみますと、意味は全く異なります。
そのことを理解できているとよいのですが、言語化できない段階で使い慣れていると言葉に表すこと自体ができなくなっていきます。
そして、最後は「自分のこと、誰も分かってくれない」となっていく可能性が高いのです。引いては怒りを生む土壌にもなるではないかと個人的に考えています。
皆さまのお子さん、そして、親御さん自身も、この言葉を使っていませんか。
どのようなことに対して、どう思っているのか、どう感じているのかを言葉にしていくことが大事だと、昨今の事件等から感じています。
思いを言葉にするのは時間がかかり、面倒なこと。
だからといって、避けていては怒りに身を任せた言動を良しと考えるようになることでしょう。
日常生活で耳にする「ヤバい」を素通りしていてはいけません。
庭で拾う言葉は現代社会の写し鏡ともいえそうです。これからも耳を澄ませて聴き取っていきたいと思います。
皆さまが耳にされ、気になっているのはどのような言葉でしょうか。
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Edu Support Office
川上 淳子 | 【公式】日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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