2023.05.07じゅんぶろ・ほのぼのとーく
「絶対」を使わない理由
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo_庭のオダマキソウ
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4月の夕方、庭の手入れをしていたときのこと。自転車に乗った高校生が数名、自宅東側の道路を通過していきました。
すると、
「絶対!」
と叫んでいるのが聞こえてきました。脈絡は全く分かりません。
この言葉、かつてよく使っていました。
教室で忘れん坊の児童に「絶対、宿題をやって来ないよね。」
幼かったわが子に「絶対、風邪ひくから、この服着て!」
夫に「絶対、私の言うこと、聞いてくれないよね。」
そういえばアンガーマネジメントを学んで以来、こうした言い方をしなくなりました。
「絶対」は100%のときに使う言葉のはずなのに、一度や二度のことで相手の言動を決めつけるときに使っていました。
宿題を100%やって来ない児童はいませんし、子どもが洋服の選定で100%風邪を引くこともありませんし、夫が全く私の話を聞いてくれないこともありません。
自分の意にそぐわない、自分が寝不足で不機嫌なとき、この「絶対」を乱発。そう思ったとたん、動悸がし、体調不良気味でした。
「絶対」を使わなくなった理由は、この言葉が心身共に自分を苦しめていると分かったからでした。
あの高校生たちは何について絶対と思っていたのかは分かりませんが、「絶対」という思い込みを一度外して冷静に現実を見ることができたら、具体的な手立てを講じていくことができることでしょう。
オダマキは絶対この場所に咲く!
いえいえ、種が飛んであちらこちらに移動し、花を咲かせていきます。毎年、その場所に絶対咲くとは限りません。花一つとっても絶対はあり得ないのです、ましてや人の言動をや。
皆さまは「絶対」という言葉、お使いになられるときはどのような状況でしょうか。それは自分の思い込みではないか、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。
そんなことを思った夕暮れでした。
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Edu Support Office
川上 淳子 | 【公式】日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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