2022.12.13子育てポケットノート
子育てポケットノートvol.289~言葉は人を繋ぐ~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo by pixabay
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ある日、クリスマスツリーのモールの売り場での出来事。
2組の親子の会話を耳にしました。
「これ、ほしい!」「なんで?」
「これ、しっとりしてるね」「そうだね。」
前者は子どもの買いたい気持ちやその背景を一つも聞かずに怒りで返していました。
「なんで」は叱る言葉の中ではNGワード。理由を聞かれても言えないこともあり、言われた方は責められたと受け取りがちです。そして、お母さんは言外に「買ってあげない」と表明していることがわかりました。
後者はお子さんが品物をちょっと触る行動をし、お母さんはその子が感じたことを受け止めていました。
わずかなやり取りに普段の生活の仕方やお子さんの行動様式まで想像できたことに驚きました。
言葉は人を繋ぎます。
前者のお子さんに「モールをどうしたいのか」と聞いたら、「ただの思い付きで言った」とお子さんが気付いたり、「昨年までのツリーの飾りより華やかにしたい」と希望を言ったりしたかもしれません。
私も「なんで」の怒声にびくっとしたので、お子さんは萎縮し、反論の余地もない状況に口をつむぐしかなかったことでしょう。この出来事の後、親子に繋がりができたのか、それとも反目し合ったのか、想像に難くありません。
思春期はただでさえ親子の繋がりが希薄になりがちですが、その芽は幼い頃からの言葉のやり取りに起因しているのではないかと思います。
自分も子育てをしていたときの反省はいつかあります。だからこそどうすれば人と人を繋げることができるのかを考えています。今回の記事をヒントにしていただけると幸いです。
それにつけても外出すると出あう親子のやり取り。次回はどんな出来事を見聞きできるのか、楽しみです。
皆さまは最近お子さんとどのような会話をしましたか。お子さんの考えを聞き取られていますでしょうか。
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Edu Support Office
川上 淳子 | 【公式】日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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