2022.08.31子育てポケットノート
子育てポケットノートvol.278~ありがとうの言葉、素敵です~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo by pixabay
✲ ✲ ✲ ✲ ✲
今回も、外出先での親子の出来事のお話です。
いつも買い物は夫の役割なのですが、8月に入ってから痛風の再発と登山時の靴擦れで歩くのが困難になり、久しぶりに食材の買い出しでスーパーへ。
近くにいたお母さんと中高生ぐらいのお嬢さん2人の様子を何気なく見ていました。
お母さんの肩に1人のお嬢さんが頭を乗せ、「寂しい」と言っていました。
どのような事情で人前でこのような行動を取るのだろうと思いつつ、売り場を進んでいましたら、後ろから、
「ありがとう」
「ありがとう」
と何度も言っている女性の声が聞こえてきました。振り返ると、先ほどのお母さんでした。寂しいと言っていたお嬢さんが食材をかごに入れるたびに感謝の言葉を言っていたのです。お嬢さんの姿はさっきとは打って変わって、元気そのもの。
お母さんにぺたんとした出来事のわずか2~3分後でしたのに、お母さんに寂しさを受け止めてもらい、安心したのでしょう。肩にもたれさせたお母さんの接し方が功を奏していたのですね。
そして、「ありがとう」の言葉、素敵ですね。
これまで親子のさまざまなエピソードを見聞きした中で、初めて「ありがとう」を聞きました。
よく耳にしていたのは注意する言葉、否定する言葉。逆に、お子さんが泣いているのに知らんぷりして何も言わないお母さんもおいでになりました。
感謝の言葉は何もすごく難しいことをしてもらった時に使うものではありません。
今回のように食材を探して買い物かごに入れる、そんなやって当たり前、やって当然のこともお子さんにとっては精一杯の行動です。それを一つ一つ認めて言葉をかけてあげたことで、さらにお嬢さんの自己肯定感が上がって張り切ってお手伝いできたのでしょう。
「ありがとう」と言える機会は無数にあります。
それを言わずに相手にだけ優しさや配慮を求めていてはイライラがつのります。
自分の言動、特に言葉を変えることで周りとの関係は変化していきます。
さて、皆さまはお子さんにどのようなことを話していらっしゃいますか。感謝の言葉を伝えていますか。
✲ ✲ ✲ ✲ ✲
Edu Support Office 代表 川上淳子
☞一般社団法人日本アンガ―マネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント®
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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