2021.06.09子育てポケットノート
子育てポケットノートVol.221~子どもの耳は未熟でも~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
フロージン82_ドイツ@せんだい農業園芸センター
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「値段なんですけれども、〇〇円なんですけれども」
過日、民放の情報番組で商品の値段を伝えているレポーターの言葉に耳を疑いました。早口で聞き取れず、肝心の値段が入って来ず、その後商品を見せるだけで、軽くがくっとしました。
「値段は〇〇円です」
8文字で済むところ、21文字約4倍の長さ。国営放送局のアナウンサーにも同様の傾向が散見され、嘆かわしいと感じるのは私だけでしょうか。
「けれども」乱発を聞きながら、子どもたちもこうした言葉を聞いているのか、そもそも言葉とは何か考えてみたいと思いました。
誕生後、子どもたちは意味が分からなくとも周囲の音や言葉を聞き取っています。
保育にあたる母親、または父親そのものが人的な環境になります。子どもの耳はまだまだ未熟でも、保育者がどのような言葉を使い、どのようなスピードや音量で話しているのかを聞き取り、母国語を獲得していきます。
言葉は人格の礎となり、学力の基礎にもなります。
保育のあたる方はできるだけシンプルに話すことを努めてほしいと思います。
例を挙げると、「目を見て話しかける」「けれどもを使わない」「語尾を上げない」「ゆっくり話す」「命令の言葉は緊急時のみにする」など、一つずつ試してみてくださいね。もう一つ、「~じゃないですかを使わない」もです。これらを参考にご自身で考えてくださいね。
学齢期に顕在化する「子どもが話を聞かない」という状況を回避するためにも、自分の言葉をお子さんが聞き取れていないかも、自分の話し方が子どもに聞き取りにくいかもと推し測って接してみましょう。
一朝一夕で育たない言葉は、実は、一朝一夕の瞬間瞬間に培われているのです。
皆さまがお子さんと話すときに心がけていることは何でしょうか。
ちなみに、教員時代、「子どもには『お願いをしない』、行動を言葉にする」と教えられ、実践していました。
「立ってください」ではなく、「立ちます」。
「読んでください」ではなく、「読みます」。
「走らないでください」ではなく、「歩きます」。
教師の言葉が明瞭だと、子どもたちは迷わないのです。
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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定
アンガーマネジメントコンサルタント
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
ボイスマルシェ相談員
https://www.voicemarche.jp/advisers/928
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表 川上淳子
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