2020.09.01子育てポケットノート
子育てポケットノートVol.171~入学準備_思いをことばに~

こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
今日は色とりどりの色鉛筆(Pixabayより)。
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そろそろ来年度の新入学準備が始まるころですね。
先日、ランドセル売り場のそばを通りかかりました。30色もあるのでしょうか。色とりどりのランドセルが棚にぎっしり。
昔は、男の子は黒!女の子は赤!。
それ以外の色はなかったのに、半世紀も過ぎると本当にこんなにも変わるのというぐらい変わっています。
私は断然ピンクだわなんて思いながら歩いていると、こんな光景に出会いました。
男児:だまってランドセルを見つめている。
母親:「どれにするの?」
男児:返事をしない。浮かない様子。
母親:「ねえ、どれにするのよ?」
父親:黙って二人のやり取りを見ている。
買い物あるあるの子どもバージョンですね。
私もそうでしたが、お子さんの中の「思い」に気づきにくいですね。
表情に「今、別にこれ欲しいわけじゃない。興味ない。」って書いてありました。第三者のおばちゃんだから気づけたのかもしれません。
男の子が「ぼくね、今、よくわからなんだ。」とか、「今日は買わない。友達に聞いてからにする。」とか言えると、お母さんの「早く決めて、早く決めてコール」を避けることができたことでしょう。
自分がどう思っているのかを言えることはとっても大事なことです。難しいことを言う必要はないんです。思ったことを今、持っている言葉で表現するだけでいいのです。
入学後、子どもたちが戸惑うのは言葉によってやり取りされることです。しかも、聞き慣れない言葉も入っています。
「つくえのなかのどうぐばこにきょうかしょをいれます。」
「プリントをれんらくぶくろにいれます。」
「しゅうごう!」
先生は「〇〇ちゃん、つくえにどうぐばこをいれます。」とは言ってくれません。先生が言ったひとことは自分にも隣の子にもその隣の子にも言っているのです。
ちょっとぼんやりしていると聞き逃してしまいます。
そんなときに、
「もういちどいってください。」
「きこえなかったです。」
と言えたらすごいです。
お家の人と過ごしている時間に自分の思っていることを言える、伝える努力をしておくって大事です。
そして、親御さんは子どもが何を思っているのか、聞いてあげる姿勢をもっていてほしいと思うのです。
新入学の準備、実は、品物だけにとどまらないあれもこれもがあります。
次回⑨月1日は、ものの扱いについて考えてみます。お楽しみに。
ともあれ、2021年度は無事に入学式が行われますように。
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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表 川上淳子
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