2020.08.20子育てポケットノート
子育てポケットノートVo.169~抽象的なことを教える~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
今日のアイキャッチ画像はここ。
瀑布のすぐそばに行ってみたいですね。酷暑が続いています。ご自愛ください。
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「へんなの……。」
長女のひとことに愕然としたことがありました。
小学校3年生のある朝のこと。
障がいをもっている方がインタビューされており、その姿を見、発音を聞いて「変だ」と言ったのでした。
当時、私は通常学級の担任で障がいをもっているお子さんの交流教育の指導をしていました。
わが子と同じ学校に勤務していたので私の仕事を知っていて理解していると思っていたのに、そうした思いが一瞬横切りましたが、
「いろいろな人がいるんだよ。一生懸命生きているの。」
と静かに言い終えると、娘の大きな瞳からひとすじ涙が流れ、頬をつたっていきました。
こうしたドラマのような光景は後にも先にもこの一回きりでした。
子供心に「これは言ってはいけないことだ」と気づいてくれたと思いますが、長女はなかなかのつわもので、この後もちょっとしたトラブルを引き起こしていました。なかなか一度では理解できないようでした。これはまたいずれお話いたします。
親の知らないところで子どもが差別的な言動をすることなどざらに起きます。
私自身、双子だったこと、父の仕事で転校が多く、標準語を話せたことで、小学校時代にはずいぶん嫌な思いをさせられてきました。そこには先生も相手の親も、もちろん自分の親もいませんでした。言葉が刃のように人の心を殺すことを何度も経験していました。子供は残酷です。
小学生ともなると、どこでどんなことをやっているか、親も把握できません。
ですから、私の前でひどい言葉を長女が言ったのは親にとっては子どもの考えを知り、多様な人々が社会を構成していることを伝えるよい機会でした。
皆さまにはお子さんに言っておかなければならなかったというご経験がおありでしょうか。
人格を尊重する、優しくする、仲良くするといった抽象的なことはその場で言葉に表してあげるとよいですね。
手をつないでいるとき、「なかよしだね」。
泣いている相手をなぐさめているとき、「優しいね」。
私たちの生活の中で教えられる瞬間は訪れているものです、何度も、何度も。
✲ ✲ ✲ ✲ ✲
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
https://www.angermanagement.co.jp/facilitetor/2115
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表 川上淳子
#仙台 カウンセリング
#企業研修 ハラスメント防止 メンタルヘルス
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