2020.06.13じゅんぶろ・ほのぼのとーく
一斉休校措置が守ろうとしたものとは
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
* * * * *
新型コロナウイルスが私たちに迫り、脅かされて過ごしてきて、もう6月も中旬を迎えました。
このブログを欠かさないようにとずいぶん頑張ってきましたが、さまざまな情報に触れる中で急に無力さを感じ、少しお休みをしていました。
沖縄の高山先生の記事を拝見し、これまでの出来事の意味を考えさせられました。とりわけ学校の一斉休校措置をめぐり、大人の私たちは何をしてきたのか、何をしていなかったのかと腹立たしい思いがつのりました。
活動を再開すれば、いずれウイルスは持ち込まれる
全文はこちらから Yahoo!ニュース 2020.6.11 23:34
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https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20200611-00182935/
高山義浩 | 沖縄県立中部病院感染症内科/日本医師会総合政策研究機構
以下、休校措置についての抜粋。註:太字は川上による。
―― 学校でも発生する可能性がある。仕方ないのか?
この感染症は社会に広がっています。いまは一時的に収束していますが、いずれまた流行します。そのプロセスにおいて、ずっと休校しているなら、学校で発生することはないでしょう。でも、市中で子どもたちは感染するでしょうが…。
観光の再開と同じで、学校を再開する以上は、ウイルスが持ち込まれるリスクがあります。このウイルスは、乳児については不明な点もありますが、小児にとって病原性は高くないことが分かっています。もっぱらインフルエンザよりも症状は軽く、死亡することは極めて極めて稀です。
沖縄県の教育部局が一斉休校の判断をしたときに、専門家会議で強く念を押したことがあります。
「子どもたちにとってリスクの高い感染症ではありません。子どもたちが持ち込んだ感染症でもありません。大人たちを守るために、子どもたちに協力してもらうことを忘れてはなりません。子どもたちに学校を休ませながら、一方で、大人たちがゴルフだ飲み会だと楽しむとすれば本末転倒です。それなりの覚悟で大人たちも取り組むべきです。そして、今回の休校措置のあいだに、学校を閉じなくてもよい方法をみつけましょう」
結果的に、あまりにも長い休校となりました。小学校への入学を楽しみにしていた1年生たち。新品のランドセルを眺めながら、どうして学校に行けないのかと寂しく思っていたことでしょう。子どもたちにとって、成長のために大切な1日1日だったはず。
私たちの国は、若い世代にツケを払わせながら高齢者を支えてきました。財政とのバランスを欠いた手厚い年金、高齢者負担を極端に減免した医療…。あれこれ言うつもりありませんが、高齢者を感染症から守るためにと、子どもたちの未来を奪うことはやめましょう。もっと、直接的に高齢者を守る方法をとるべきです。
✲
休校措置で守ろうとしたものは高齢者の命でした。
この半年近くで私が得てきた多くの情報は高齢者を守るという意識がない人たちが引き起こしてきたこと、そして、それらは乳幼児も含む、小中学生、高校生、大学生までの「子どもたち」の学びの機会を奪った出来事だったのです。(院内感染等も起きていますのですべてに当てはまることではないことをお断りしておきます 。)
本来であれば大人が自粛すべきところを自粛せずに、そして、一斉休校の措置で守ろうとしていた高齢者自身もマスクを何度も買うなどの行動をやめなかったのです。。あり得ない矛盾がまかり通っていました。特に、夜の歓楽街等での発生事例が相次いでいたことには許しがたい気持ちがわいてきました。
そして、休校措置の目的そのものが多くの人に伝わっていなかったのではないかと思います。これは繰り返し繰り返しアナウンスしておくべきことでした。
✲
ある中学校の入学式で校長先生がこう語りかけたそうです。
「マスクを外していいですよ。これまであなたたちはたくさん我慢してきたのですから、もう我慢しなくていいですよ。」
保護者の方々がそのひとことに感激し、こうして認めてくれたことにこれから始まる学校生活に安心感を抱いたのは言うまでもないことでした。ご両親の苦労、子どもたちの苦労も報われたことでしょう。
その一方で、残酷なことに、3カ月に及ぶ休校の不足分を払うのも子どもたちなのです。学習の遅れを取り戻すために夏休み、冬休みの削減などが決まっています。それだけではなく、炎天下の通学は体力を簡単に奪いますし、体育館や教室はエアコンなしには過ごせない状態です。その中で学習や活動を行うのです。あと数カ月後、冬は宮城あたりでもかなり厳しいのです。
そのことを大人は知っているでしょうか。
都知事は「これからは自粛から自衛の時代」と発表しました。Yahoo!ニュース 2020.6.12
これからは高齢者も歓楽街に繰り出す大人も自分の健康を守るよう自衛し、もう子どもたちの学びの機会を奪うことのないようにと願うばかりです。
今週、マスクが揃い踏み(笑)
ちょっとポケットに入るサイズの情報、お届けいたしました。
🌼 🌼 🌼
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表 川上淳子
#仙台 カウンセリング
#企業研修 ハラスメント防止 メンタルヘルス
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