2019.11.18子育てポケットノート
子育てポケットノートVo.110~Bumblebee、教室の子どもたち~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「Bumblebee、教室の子どもたち」。
ちょっとポケットに入るサイズの情報。
* * * * *
宮城県連合小学校教育研究会国語研究部会が編集する『作文宮城』という文集があります。2019年に刊行されたのが第67号、昭和28年から続いています。宮城の子どもたちによって長期にわたって綴られてきました。私は中学校1年生で宮城県に転校してきましたので、小学生時分、この文集に出合うことはありませんでした。
小学校の教員になって2年目、教え子の作文がこの文集に掲載されました。クラスで候補作品を選出し、地区審査会を経て、県審査会へ審査が続きます。難関なのです。『1986年刊 作文宮城 No.34 6年編』きた出版 昭和60年12月15日
「最後の水泳記録会」
かれこれ30年以上も前の出来事なのに、Kくんの作文を指導した日の光景が目に浮かびます。
ぼくは水泳に勝ったけど、Mくんに負けたなと思った。
この一文を見て、作文宮城に出品しようと決心しました。日常的に書いている作文をコンクールに出すにはある程度の修正が必要です。時系列を整えたり、書き出しを何にするのかだったりを聞き取りながら、指導していきました。
しかし、何か作文の「種」、「核」になることがらが必要です。その種が「水泳には勝てたのに、友人の人柄のよさに負けた」と感じている考え方でした。
この部分を抜きにして、無理やり形を整えても人に感動や、気づきを与えることはできません。
Mくんはどこかおっとりとしているお子さんでした。勝ったK君に「Kちゃん、やっぱり速いね。」と賞賛していたのです。
Kくんは自分は負けると悔しがるのに、Mくんの対応から「Mくんのようにさわやかに負けたい」と感じ取っていました。その感性もとてもいいなあと思います。
こうした「種」を探す、そんな学校生活を過ごさせたいと願っていました。
作文を大事にしていきたいという願いは、この後、ずっと私の教員としての「核」となっていきました。11月15日投稿の特別支援学級での実践に繋がる息の長い作業を行っていました。
ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
🍂 🍂 🍂
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
Edu Support Office
代表 川上淳子
#仙台 カウンセリング
#企業研修 ハラスメント防止 メンタルヘルス
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