2019.11.14働き方ポケットノート
人間関係のストレスに悩むあなたに伝えたい、「視線を合わせる大切さ」
目次
人間関係のストレスに悩むあなたへ
人間関係がストレスになって悩んでいませんか。
職場、家庭、ママ友とのランチ、人が集まるところには人間関係のストレスが生じます。
一つのストレスが小さいから平気だと思っていても、長期にわたると大きなダメージに。
では、ストレスのない場所へ行く、どこへ行っても人との関わりはありますし、ストレスがゼロにはなりません。
それでは、どうしたらストレスから解放されるのか、ずばり、ヒントは「視線」。
なぜ視線なのか、考えていきましょう。
1.なぜ「視線」なのか
NHKの番組で「ユマニチュード」が何度か取り上げられていました。
「ユマニチュード」とは 優しい認知症ケアの方法で介護職員向けの技法ですが、家庭でも実践できるものです。高額な用具や治療も必要ないので介護家族からも注目が集まっているそうです。
フランス人のイヴ・ジネストさんとロゼット・マレスコッチさんがつくり出したケアの技法。番組の中で、介護職の方と提唱者のイヴ・ジネストさんの対応の違いを見せてくれました。イヴ・ジネストさんは一瞬も対象者から目をそらしませんでした。介護される方が信頼を寄せている様子がはっきりとわかりました。
***
(ユマニチュードの)目的は、認知症になっても“人との関わりを全うしよう” というもの。もちろん全員に効果があるわけではありません。それでも機械的に介護をしたり、安全のために患者の自由を奪ったりしないユマニチュードは、介護をする側にとっても喜びや楽しみを見つけやすい方法です。
ユマニチュードの基本は、「見つめる」「触れる」「話しかける」「立つように支援する」の4つです。動作一つ一つはごくごく単純で、家庭でも取り入れることができます。(安心介護より抜粋)
***
介護の場面での手法ですが、「見つめること」「視線を合わせること」に主眼を置いている実践に驚きました。
2.視覚情報55%、ゆえに「視線」
この「ユマニチュード」の考え方は筆者が長く関わってきた教育、子育てにも、そして、「働き方」にもよいヒントになると感じました。
なぜなら、人は視覚から多くの情報を得ているからです。
メラビアンの法則は「7-38-55」ルールとも呼ばれています。
「好意や反感などの感情を伝えるコミュニケーション」という特定の状況下において、言語情報と聴覚情報と視覚情報が矛盾した場合、相手が重視するのは、
『言語情報:メッセージの内容』が7 %、
『聴覚情報:声のトーンや口調」が38 %、
『視覚情報:ボディランゲージや見た目』が55 %
と言われています。(詳細は下記リンク参照。)
目から50%以上の情報を得ていることから、視線を合わせることが大切なのではないかと考えています。特に、相手が情報を取り切れていない状況を考えると、この数値は参考になります。
視線を合わせてもらえたときと、合わせてもらえなかったときとでは気持ちの違いはあるでしょうか。
何度かの入院で、看護師さんが検温の記録用紙に目をやっていると、自分を見てくれていないと落胆したものでした。忙しそうに「ああ、後でね。」と走るように病室を後にされると、「私、一人でないものね。ちょっとここが‥‥」と不調についてのひとことを飲み込みました。
認知症の方にまず、「見つめること」を大事にしている方法に有効性を感じます。
認知が衰えてきても、人として尊敬されていると感じるのは「視線という形のないものを通して伝わってくるのだ」ということに感動すら覚えます。
職場や家庭、友人とのやり取りを振り返ってみましょう。
ぞんざいな言い方をしているとき、丁寧な言い方をしているときの視線はどうでしょうか。相手をしっかりと見つめていますか。
3.自分から「見つめる」
ストレスに満ちた人間関係を嘆いても決して改善はされません。
自分ができることに挑戦していきましょう。
そして、今まで目を見るのも嫌だった、苦手だった人と視線を合わせてみましょう。
なかなか視線を合わせてくれない人がいても、焦ることもありませんし、落ち込むこともありません。
あなたが目を合わせてみることから相手が安心感を得ていけば、いつかきっと信頼を得られるようになることでしょう。
私たちはついつい相手に変わることを期待しがちです。しかし、相手を変えることは大変難しいことです。しかも、相手を変えることに時間を使い、悶々とした気持ちを抱き、不満を募らせるのはもったいないことです。
それならば、自分の行いをちょっと変えてみる努力をしていくのです。
職場は固定されたものではありません。そのつど創っていく空間。だれもがその構成員なのです。ご家庭もママ友との関係も決して固定化されたものではありません。
そう思って人とかかわってみましょう。
まとめ
人が集まれば緊張感が生まれ、互いに制御し合う何かの力、それがストレスを生じさせます。一つのストレスは小さくとも長期にわたると大きなダメージになります。
ストレスフリーになるヒントは、「視線」。
なぜなら、人は55%の情報を視覚から得ているからです。
相手の目を見ることから始めてみましょう。しっかりと視線を合わせていることは相手に伝わっていきます。
信頼が生まれれば少しでもストレスは緩和されていくことでしょう。
ええ、そんな簡単なことならやってみる!そう、ぜひチャレンジしてみてください。
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