2019.10.23働き方ポケットノート
ストレスフリーな働き方のための3つのヒント
目次
- ○ コンセンサスをストレスにしない、長く働く時代の在り方
- ○ コンセンサス方式の会議は時代と逆行するのか
- ○ ストレスフリーな働き方のための3つのヒント
- ・1.意見を言える人になる、自己開示に挑戦しよう
- ・2.意見を言えない人に薦める、アンテナを張ろう
- ・3.意見を述べるきっかけとなる言葉を使おう
- ○ まとめ
コンセンサスをストレスにしない、長く働く時代の在り方
コンセンサス(consensus)をビジネスシーンで使う場合、「全員、または複数人の意見が一致している」という意味で使われています。
例えば、新プロジェクトに臨むとき、全員一致で合意を形成しながら進行すれば、最大の収益を得られます。
しかし、自分の意見を出し切れずにストレスを抱える人がいるのではないでしょうか。仕事で抱えたストレスを何とか解決していかなければ、仕事へのモチベーションが下がったり、心身の不調を招いたりすることが多いものです。
人生100年時代、これまでよりも長い期間、働くことが求められます。
長く働くためには、自分の考えがプロジェクトのプロセスに取り入れられる、あるいはプロジェクトの進行を予想して回避策を提案して貢献できたなど、成功体験が欠かせません。
☑自分の考えをもっているのに言えない
☑会議を仕切るタイプの人が苦手だ
☑プロジェクトが進行すると自分の考えの方が最良策だとわかり、自分の考えを取り入れられなかったことに苛立つ
☑前例踏襲で、結局、新しいアイディアを生かすプロジェクト、あるいは職場でないことにがっかりする
こんな気持ちでは意欲的に仕事を続けることが難しいです。
コンセンサスをストレスにしない、これが長く働く時代の在り方として求められるのではないかと考え、3つのヒントをご提案いたします。
コンセンサス方式の会議は時代と逆行するのか
会議の進め方の一つに「コンセンサス方式」があります。
「多数決」とは異なり、細かい部分での反対意見や不満が生まれることがありません。反対者がいるときは決議されず、さらに議論することが求められます。
しかし、この方式で会議を進めることは実際のビジネスシーンで可能なことでしょうか。「全員」「一致」「違和感のない状態」、それらすべてを満たした状態で会議を行っていては「働き方改革」と逆行することになります。
そのため、「コンセンサスを取る」ことは、事前の「根回しを行うこと」と理解されることが多いとも言われています。
すると、コンセンサスそのものが本来の合意とかけ離れ、誰かが意見を引っ込めてしまう恐れも出てきます。それでは、コンセンサスがストレスを誘発することに繋がってしまいます。
会議を「コンセンサス方式」で行う、また、「根回し」としてコンセンサスを取られる、いずれの場合でも、プロジェクトの目的の達成をめざして何ができるかを常に考えて、意見を言える人になってほしいものです。
ストレスフリーな働き方のための3つのヒント
1.意見を言える人になる、自己開示に挑戦しよう
会議のときに堂々と意見を言える人と、意見を言えない人がいます。
この両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
意見を言える人は声が大きい人、常日頃から職場の雰囲気を作っていくタイプの人が多いものです。自分の感覚からすると、「ずけずけと言ってくるな」という感じです。
しかし、こうした人たちは、常にプロジェクトの課題を考え、日頃から自己開示を行っていることが多いものです。いつも考えているからこそ、さっと言えるのです。また、常々、自分の考えを言っているので周囲も多少その人の考えなり、感覚を知っているため、意見を言ったときに受け入れられやすい状態です。
それでは、自分の考えを言えない人はどうかというと、前者の逆といえます。
普段から自己開示を行っていますか。自己開示は簡単なことから。相手との「共通項」を自分から見つけていく努力をしていきましょう。
例えば、出身地、誕生月、考え方など、「ああ、自分と同じ」、「似ているな」と親近感を持てれば、好意を持つことに繋がります。職場の人へ好意的な気持ちを持つことがストレスを減らしていくのです。
「こんなことで?」と疑問をお持ちの方、相手の表情やひとことに傷ついてしまっている方、ぜひ一度試してみましょう。
合意形成の難しい問題も、実は、自分の努力一つでストレスにせずに、よりよい働き方のきっかけにしていくことができます。
そのために、自己開示に挑戦してみましょう。
2.意見を言えない人に薦める、アンテナを張ろう
普段から仕事上の課題を考えていますか。仕事のことをいつも考えているからこそ、「ここぞ」というときに発言できるようになります。
しかし、「働き方改革」が推進されている現在、常に仕事のことを考えているようでは、逆行すると思われてしまいます。
アイディアが生まれるときはどんなときでしょうか。
☑のんびりしているとき
☑お風呂に入っているとき
☑寝る前
☑家族と話しているとき
☑テレビを見ているとき
パソコンの前でしかめっ面をしているときに思う浮かぶというより、何気ないときにアイディアがふっと思い浮かんだり、テレビの話題に仕事に関わる事柄を見つけたりしていませんか。
自分の意見を言える人は、常日頃から仕事へのアンテナを高く張っているからこそ、よりよいアイディアを見つけ、提案できるのです。
こうした情報の収集は短期間で仕事と直結することもありますが、長い期間を要することもあります。すぐに結び付かずともめげないことです。長い期間を経て、自分のアイディアが会社や組織、プロジェクトを大きく動かせることがあります。
人生100年時代、自分の視点をブラさずにものを考え続けていくことが求められているのではないでしょうか。
そこにはストレスではなく、アイディアがほとばしり、仕事への意欲を持続しているあなたがいるはずです。そのような仕事への在り方こそ「働き方の推進」、「コンセンサス方式の会議」を可能にしていくのです。
そのために、仕事への課題解決に繋がるアンテナを常に張っておきましょう。
3.意見を述べるきっかけとなる言葉を使おう
「コンセンサス方式の会議」で全員の合意を形成するときに、軽い違和感を覚えることがあります。
☑自分の考え方の方がよい結果を導くはずなのに、取り上げてもらえない
☑声の大きいあの人の意見は、意外と的を射ていないことが多い
☑意見を言おうと思ったのに、押し切られる
☑自分の、上司からの評価が低いような気がする
☑1ヵ月後、慌てるのは自分でないはずだ
☑どんだけ言っても聞き入れてもらえない。もう意見、言いたくないわ
さて、このような思いがよぎると、ストレスフルな状態になります。
ストレスフリーになるためには、会議で意見を言える隙間を作ることです。
「今、気づいたのですが、〇〇についての予測が少し足りないのではないでしょうか。」
「もう一度、○○の流れを確認させてください。」
「ちょっとお時間をいただいて、○○の経緯について述べさせてください。」
このように発言を認めてもらえるきっかけを言葉にして表すことが大事です。「ダメじゃないですか」「わかんないんですけど」などの否定的な言葉を使わない方がよいでしょう。
相手への敬意、リスペクトは常に持ち続けて発言していきましょう。
なぜなら、言葉一つ一つにあなたの仕事への向き合い方、メンバーとしての貢献度が反映するからです。意見を言いたい放題の人は信頼を寄せてもらえません。
そして、自分の言葉で生じた会議のマイナスの雰囲気に嫌気がさしてストレスが生じてしまい、悪循環が生まれてしまいます。
このようにストレスを生じさせないという覚悟は一人一人に委ねられているのです。
そのために、意見を言えるきっかけとなる言葉を日頃から用意し、使っていきましょう。
まとめ
人生100年時代。
心身共に健康で仕事ができることは何物にも代えがたい喜びです。
その期間、ストレスを抱えずに会社が追及する目的のためにコンセンサスを得て仕事にあたることができたら、どんなに素晴らしい人生になることでしょう。
それは理想ではなく、自分の努力で創っていくことができる未来。
ストレスを抱えずに仕事をするために3つの方法をご提案しました。どれも今すぐに取りかかれるシンプルなものです。ぜひ試みてください。
コンセンサスconsensusの「con」は接頭辞の一つで、「共に」「いっしょに」、ラテン語では「お互いに同様に感じる」。
一つのことに向かってお互いに同じ気持ちを感じながら仕事ができる、そのような働き方は個々人の努力によって実現していけるのです。
ストレスフリーな働き方、ぜひ選び取られますように。
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