2019.10.10働き方ポケットノート
ママの有職率と、仕事を続ける5つのヒント
目次
- ○ ママたちの奮闘を支えたい
- ○ 年々増加するママの有職率
- ○ ママが仕事を続ける5つのヒント~リソースを見出し、活用する~
- ・1 子育ての先輩に聞く
- ・2 買い物のシステムを活用する
- ・3 家族の健康を維持する
- ・4 就業規則を守る
- ・5 感情に振り回されない
- ○ まとめ
ママたちの奮闘を支えたい
1985年、「雇用の分野における男女の均等な機会改正及び待遇の確保等に関する法律」の制定以降、女性の職場進出が顕著になりました。その一方で、家庭と仕事の両立は女性の負担を増えるため、多くの女性が悩みを抱えながら日々を過ごしていることでしょう。
ママたちの奮闘を支えるべく、子育て世代の有職率を調べ、ママたちが仕事を続けていくための5つのヒントをご紹介します。キーワードは、「リソース」。
年々増加するママの有職率
平成8年を境に専業主婦と共働き世帯の割合が逆転し、共働き世帯が右肩上がりに増えています。
この年、消費税が3%から5%へ引き上げる検討がなされ、翌年、施行されています。こうした社会背景が影響してか、平成9年以降、男性だけでなく女性も社会へ出て働く傾向が強くなりました。グラフで見ると、その推移が鮮やかで、日本の社会構造が大きく変わっていることが手に取るようにわかります。
別の資料によると、「育児をしている」全国の総数は 5,488,700人 有職者数 2,875,500人 無職者数 2,613,100人 。育児をしている人の有職率は52.4%とほぼ半数の方が職業をもち、共働きをしている状況です。
註)「育児をしている」とは,未就学児(小学校入学前の幼児)を対象とした育児をいいます。(総務省 平成25年11月22日 )
統計上、25~44歳の女性を対象としているため、実際にはもう少し割合は多いことでしょう。
参考資料:トピックスNo.74 女性の就業状況 (1) 就業状態の推移
女性・高齢者の就業状況 ―「勤労感謝の日」にちなんで― 平成 24 年就業構造基本調査の結果から
ママが仕事を続ける5つのヒント~リソースを見出し、活用する~
お子さんが誕生し、職場復帰前の保育所探し、復帰後のタイムスケジュール、女性が仕事を続けるには困難さが付きまといます。活躍が期待されるのに、国の制度が各人の手に届くよりも、自分で何とかしなければ回っていかないという印象をお持ちではないでしょうか。孤独感や無力感を感じてはいませんか。
ママたちにお知らせしたいのは、身近にあるリソースを見出し、活用することです。リソースとは天然資源を意味しますが、「人やもの、財産、時間」などを指しています。何もないのではなく、探してみましょう。
一度に全部確かめようとすると、大変ですので、少しずつゆっくり。事柄によっては迅速さも必要ですが、焦ってしまわないように。
1 子育ての先輩に聞く
両親や義父母、そして、職場の先輩、同僚、ママ友など、身の回りには子育ての先輩がたくさんいます。不安や疑問に思っていることを率直に聞いてみましょう。自分が納得できること、できそうなことを実施してみましょう。
筆者が初めての育児休業後、参考になったのは。。
Q:息子が保育園から戻ると泣いてばかりで切ないんです。
A:ああ、お腹すいてんだよ。海苔にご飯しいて、クルクルって丸めて食べさせるといいよ。
結果:握る手間がかからない。息子、海苔巻きをぱくぱくほおばり、泣かない。みごとに的中。
Q:息子が保育園に行き渋っています。
A:先のこと、心配になる子なんだ。目新しいもの、買ってあげなさい。
結果:TVのヒーローもののトレーナー、ズボンを買ってあげると意気揚々。順調に登園し、こちらも的中。
この2つは本当に有難いアドバイスでした。一人で悩まずによかったと今でも思い返しています。
前向きなアドバイスをもらえそうな人に聞いてみましょう。愚痴を聞いてもらうのではなく、助言を求めましょう。
最近ではネットでkeywordを入れて検索すれば、たくさんの情報にヒットします。が、人に聞くのが一番です。
2 買い物のシステムを活用する
大根、人参、じゃがいも、玉ねぎ、重いです。トイレットペーパー、がさばります。筆者は家の玄関に配達してくれる生協の個配を活用していました。
地域によりますが、ネットでの個配サービスを行っている大手スーパーなどもあります。
全部自分でやってしまおうとすると体が持ちません。土日を利用して買いだめをしておくのもよいですね。
パパがお留守番をし、子どもたちを見てもらう、反対に、ママがお留守番でもいいですね。お子さんが小さいうちは家にいてもらった方が安心です。
不足しているものをメモする習慣も自然とついてくるものです。
下記の情報、ぜひご参考になさってください。
育児中はネットスーパーを活用!子育てママに人気の宅配サービスは?
3 家族の健康を維持する
母親の職場復帰と同時に始まる子どもたちの集団生活。
悩まされるのは子どもの急病。急な発熱、急な腹痛、急な咳、突然の発疹。。てんてこ舞いになります。
自分が罹ったことを覚えていない病気もあり、対応に戸惑います。後手後手に回って症状が悪化するということもたびたび起きます。
早めの受診が大事ですね。早めの就寝、ほどよい室温・湿度を保つ、バランスのよい食事、季節に応じた服装など、常に心がけていきましょう。
筆者が職場復帰したとき、11か月の長男に半ズボンをはかせ、風邪を引かせてしまいました。東北の4月はまだまだ冬並みの気温、ママ0年生の苦い苦い思い出です。
家族が一日元気に過ごせることは本当に有難いことです。
4 就業規則を守る
職場での就業規則をつぶさに見ていますか。
また、とりわけ、終業時刻を守ることはお子さんが小さいうちは徹底していきたい点ですね。そのために、できることは何か、どうすれば合理的にできるかを工夫していきましょう。
女性であることは弱点と思われがちですが、女性だからこそきめ細やかに気づいて、「回す」ことができるものです。職場も家庭も回していく、女性はたくましくて柔軟で最後の最後までやり遂げていく力があります。
統計では子育てを行うのは25歳~44歳でしたが、結婚の時期が遅ければもっと遅い時期に6歳未満のお子さんを育てている方もいることでしょう。
そして、長く小学校の教壇に立っていた経験から、小学校2年生ぐらいまではどうしても親御さんの手が必要だと考えています。親への愛着をしっかりと形成していくには時間がかかるものです。急がば回れです。
5 感情に振り回されない
リソースとしては少し異質のものですが、自分の感情をコントロールできると生活も仕事の能率も格段によくなります。「人」と関わることですので、敢えて入れておきます。
自分の思いどおりになることは本当に少ないものです。
「あの上司が、あの同僚が、この部下が、夫が、子どもがもう!」とイラついたところで、何も前進しません。
気づいたことがあったら、感情的にならずに伝えましょう。すぐに言えないときには「5分後に戻ってきますね」と伝え、その場を離れて気分転換をしてからやり取りを再開しましょう。感情に振り回されないことを意識することが大事です。
相手への愚痴や恨みつらみで時間を使っているのは、もったいないことです。
ママの感情はお子さんにすぐに伝わっていきます。
「今」できることに集中していきましょう。
たくさんのことをやろうとせずに、5分でできる掃除、5分でできる整理整頓、5分でできるメモ、5分でできる気分転換、少しずつを重ねていくうちに、いつの間にか長い時間、集中できるようになります。自分の生活の質を上げることに努めましょう。
そして、やがて自分の「能力」という財産が増えていきます。
まとめ
女性の職場進出が右肩上がりに増えたのは平成9年。消費税が5%に改定になった年でした。
家庭と職場の両立は途方もない時間と体力と気力を使います。女性の負担が大きいのは言うまでもありません。
けれども、あなたの回りには思っているよりはるかに多くのリソースがあります。何があるのか、どのように活用していくのかはあなた次第です。5つのヒントをもとにご自身の財産を見つめ直してみてくださいね。
子どもたちが育つまで8年ぐらいはどうしても親御さんの手が必要です。
小さな手をしっかりと受け止められるママが増えていきますように。
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