2019.09.27働き方ポケットノート
ストレスフリーに仕事をする3つの方法~ストレスの正体、セルフチェック、解消法~
目次
- ○ ストレスフリーに仕事をする3つの方法
- ・ストレスとは、外からの「圧力」
- ・1.ストレスのボタンを押しているのは、自分
- ・2.ストレスセルフチェックで見える化を
- ・3.さまざまなシチュエーションでストレス解消法を用意する
- ○ まとめ
ストレスフリーに仕事をする3つの方法
ストレスによる心身の変調は個人の問題にとどまらず、会社の生産性、ひいては日本全体の生産性へもマイナスの影響を与えます。
1980年、アメリカでは、ロバート・ローゼンによって提唱された「健康な従業員こそが収益性の高い会社をつくる」という”ヘルシーカンパニー”思想から「健康経営」という考え方が生まれました。「会社経営」は「健康経営」を視野に入れてこそ、さらに確固たるものになるのです。
これに遅れること、30数年、日本では2015年、厚生労働省が主体となり、「企業におけるストレスチェックの義務化」に取り組み始めました。ストレスは個人のプライベートな問題ではなく、国全体としても取り組み、仕事をする世代を守る時代を迎えていると言っても過言ではありません。
しかし、こうした「健康経営」をすべての会社が取り入れているとは言えません。働いている人が、まず、自分をストレスから守るためにも、個々人の努力、研鑽が必要です。
ストレスフリーに仕事をし、心身共に健康で過ごすために、3つの方法があります。
ストレスとは、外からの「圧力」
ストレスとは、一体何でしょうか?
そもそもストレスとは、「圧力」や「圧迫」といった言葉。物理学用語の一つで、低反発マットなどに手を押し当てると、マットがへこみます。これをストレスがかかった状態と言います。
自分の心が、外側からの圧力によってギューっと押しつぶされるような感覚です。想像しただけで体がキリキリする感じがします。
それでは、なぜストレスを感じると不快になったり、体が不調になったりするのでしょうか?
それは、人間が持つホルモンが深く関わっていると言われています。副腎皮質ホルモンの中に、コルチゾールというホルモンが存在し、コルチゾールは人間の体には必要なホルモンですが、一方で、ストレスを感じると、必要以上に分泌され、両方の面をもつホルモンでもあるのです。
これが脳にある海馬を萎縮させ、不快な気持ちを生み出すと言われています。
1.ストレスのボタンを押しているのは、自分
まず、ストレスについての考え方・捉え方について考えてみましょう。
仕事のストレスにはいろいろな原因がありますが、例外なく外側からの圧力によって引き起こされます。
たとえば、上司と意志の疎通がうまくいっていない場合、そばに来ただけで体が硬直したり、話しかけられないようにそっと離れていったり、挨拶すらままならないことがあります。また、上司の勤務時間が断然短いのに賃金が高い、自分は低いと考えれば、怒りが沸々と湧いてきます。子育て中、帰宅直前に急な仕事が入れば保育園へのお迎えの時間が迫り、ストレスが頂点に!
「自分の思い通りにならない」ことが精神へのストレスダメージを引き起こす結果となっているケースが多いものです。
しかし、「仕事というものはそういうものだ」、「自分の思い通りに進むことなど何もない」、「自分の考えと違う人と関わる事柄だからこそ、ストレスを感じるのは当然」と考えてみるとどうでしょうか?
「自分を叱る上司にストレスを感じる」を例に考えてみます。
成長できるチャンス、叱られるのは伸びしろがあるから、自分で気づかない点を教えてもらえたと考えれば、ストレスとは感じません。むしろ、スキルアップの絶好のチャンスと言えます。
このように考え方・捉え方一つで、ストレスにはならないのです。
実は、ストレスと感じているのは「自分」。
ストレスのボタンを押しているのは、他でもない自分自身なのです。
2.ストレスセルフチェックで見える化を
次に、ストレスチェックを行い、現在のご自身の状態を知ることに取り組んでみましょう。
★画像ではなく、下記URLをクリックしてください。なお、このチェックは医師の診断ではありません。心配な点がありましたら、専門医でのご相談をお薦めいたします。
2015年から厚生労働省が主体となり「企業におけるストレスチェックの義務化」が始まりました。
これは、労働者数50人以上の事業所が、年に1回以上、労働者に「ストレスに関する質問票」への回答を促し、その結果を元に「労働者のストレス状況を把握し、必要に応じて医師からの面談を行うように促す」という制度です。
さらに、2016年からは経済産業省が「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定制度をスタートさせました。 さらにプライベートな部分でのストレスについては、地方自治体や医療機関などで、相談窓口を設けているところが増えてきました。
国を挙げて、仕事とストレスに向き合い、現状を把握し、対策を立てることへシフトしています。働く人を支えるしくみ、ぜひご活用ください。
ご自身のストレスの状態を見える化することで、ストレスに対処しやすくなります。
厚生労働省・ストレスセルフチェックURL
↓ ↓ ↓
3.さまざまなシチュエーションでストレス解消法を用意する
三つ目は、あらかじめ自分がどのようなことをするとストレスを解消できるかを見つけ、いくつも用意しておきましょう。
例えば、月曜日に憤まんやるかたない出来事が起きたといます。「避暑地のあのホテルの、あの温泉に入ると癒されるのよ」と思っても、行けるはずがなく、ストレスも倍増します。
ストレスフリーに過ごすためには、さまざまなシチュエーションで解消法を用意することをお薦めします。
キーワードは、自分から行動、前向き、ポジティブ、癒し。
オフィスで:香りのよいハンドクリームをぬる、アロマをハンカチに一滴たらす、口角を上げる、家族の写真をデスクに置く、机上を片付ける、お気に入りの小物を机上に置くなど
休憩時間に:空を見上げる、外の空気を吸う、深呼吸をする(吐ききることを大切に)、鏡を見る、好きな飲み物を飲む、前向きなアドバイスをくれる〇〇さんとランチする、給湯室で会った人に声をかけるなど
時間のあるときに:いつものレストラン等に行く、温泉に行く、散歩する、景色のよい場所に出かける・ドライブに行く、ショッピングを楽しむ、動物にふれる、夜空を見上げる、音楽を聴く、眠る、掃除するなど
いつも慣れ親しんでいることがらやモノでもよいですし、いつもと違うことにチャレンジするのも大事です。「同じものでなければ落ち着かない」というのではストレスになります。キャパシティーを広げることができれば、気持ちにも余裕が生まれてきます。
ただし、NGは深酒をする、愚痴をこぼす、イライラを思い出す、大声を出す、イライラを思い出しながら運転をするなど。ストレスを思い出して記憶するような行為は、さらなるストレスを生みます。
まとめ
健康経営が推進される背景には働く人々の間でうつやメンタルヘルス不調が増えていること、さらには過労死などが社会問題となっていることが挙げられます。また、少子化、超高齢化に伴う人手不足も相まって、働く人の健康促進は企業の存続や成長に不可欠な要素となっています。
心身共に健康的でストレスフリーに仕事をするための3つの方法。
一つ目は、ストレスの正体を知ること。ストレスは他からの圧力によって起きるものですが、それをストレスと捉えているのは自分。ちょっと考え方を変えるだけでストレスフリーになります。
二つ目は、ストレスのチェックをし、見える化すること。気になることがあるときは専門医の受診を。
一つ目は、さまざまなシチュエーションでストレス解消法を用意しておくこと。
現代は、IT社会、多様性(ダイバーシティ)、働き方改革、価値観の多様とも相まって、ストレスフルな社会。職場の人間関係でも多様な考え方が存在し、軋轢を生みがちです。その一つ一つに当たりに行っていると疲弊するのは自分だけ。どんなにストレスを抱えても、事態は一向に改善されません。
この3つの方法を実践し、ご自身の能力を発揮していきましょう。
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