2019.06.01子育てポケットノート
子育てポケットノートVol.6~親は評価しなくても~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
今日の子育てポケットノートは、「親は評価しなくても」。
ちょっとポケットに入るサイズの情報。
* * * * *
Vol.5「リフレームすると」から繋がるお話です。
現在、東京大学博士課程に在学している長男。
小さいころ、抱っこされるのが大好きでした。床に置こうものなら、足を曲げ、床に絶対につかないように阻止していて、それがまた可愛らしくて。。こんなふうに甘えさせたせいなのか、他からの評価は厳しいものでした。
母からは、
「ことばが遅い、あいうえおって言ってみろ」
と言われました。まだ数カ月の赤ちゃんでした。
保育園の先生方からは、
「歩くのが遅い」
と言われました。お誕生前でした。
さらに、長じてからも、
「社会性が足りないので、銀行とか連れて行ってください。」
「(お母さんとの触れ合いが足りないようなので)下のお子さんを預かっているので、今日はお母さんと二人で時間を過ごして来てください。」
と言われました。3歳を過ぎたころだったかと思います。二人で仙台新港の公園に行ってしばらくぶらぶらして来ました。
歩くのが遅いと言われたとき、マンションの外階段を上る練習をさせながら、夫がこう言いました。
「この子は慎重な子だ。右手の次に左手、左手の次に右足、右足の次に左足。遅いけれど、正確にやっているんだ。慎重な子だ、そう思って育てよう。」
本当にそうでした。慎重に一歩、一歩。
そういえばハイハイの時にも。座布団から動き出さずにぴんぴんと体を動かして、にこにこしてばかり。「ひこうき、ひこうき」と声をかけると、ばたばた手足をばたつかせるも、前進せず。足の裏を押してもびくともしなかったのです。
私たち夫婦は教員でしたから、評価を行うのが常でした。
けれども、親として長男を評価はしなくてもいいと思いました。他からの評価を受け止めはしても、それを基準にして長男を育てないことに決めました。夫と共通理解し、同じ視線で見て、考えて、接するようにしました。
子どもが育ってゆく姿を見届けられるのは教師ではなく、保護者です。そして、最後まで人生を生きていくのは本人です。その子に残せるのは親からの安心感、親が信頼していることではないかと思います。
長男は大学3年生になって、ようやく、自分のゆく道を見極め始めました。そして、東京大学大学院受験を決め、進学しました。
あんなに抱っこが好きで離れたがらなかったのは巣立ちのエネルギーを充電していたのか、あっけなく上京していきました。
赤ちゃんのときに「ダメな子」の烙印を押さないでよかった。。低い「評価をしなくて」よかった。。慎重な子と「リフレーム」できてよかった。。育ちを待ってあげてよかった。。ですから、子育ての後悔はありません。
親の務めを果たせたことがわかるまで20年、やっぱり他の人が見抜いていたように、確かに育つのが遅い子でした。
子どもの自己肯定感を育むためにも、親は評価しなくてもいい!そう思います。
ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
Edu Support Office
代表 川上淳子
Category
New Article
Archive
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月