2019.05.22子育てポケットノート
子育てポケットノート キックオフ!Vol.1~ちょっとポケットに入るサイズの情報を~
目次
キックオフ! 子育てポケットノート
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
さて、いきなりですが、子育てのお話を。
長男は私と三回り離れた酉年生まれ。ずいぶん遅くに子育てが始まり、その後、長女が生まれたのは38歳。
長男が生まれた日、胸に抱くと小さな頭を肩にちょんと乗せて、それは首がすわっていないから起きただけの現象でした。しかし、この瞬間、「自分を必要としている存在がいる」、「この子のために生きる」と電光石火のごとく決意したのでした。
もうかれこれ二十数年前の経験をもとに綴っていこうとする、「子育てポケットノート」。
現在、急激な社会の変化の只中で、子育て真っ最中の世代にどのぐらいお役に立てるかわかりません。
でも、もしかしたら、今、悩んでいるどなたかを勇気づけたり、怒りの感情に押しつぶされそうなどなたかをほっと和ませてあげることができたら。。。
そんな思いがあって。
ちょっとポケットに入るくらいの、ちょっと手に取ってもらえるくらいの情報を発信させてください。
キックオフ! 子育てポケットノート
「ママハ ジョウオウサマガ イイ」
納戸の戸棚に保育園の出席ノートを二十年以上置いていました。子育てと教員生活、怒涛の日々が続く中、ノートに目を通したことはありませんでした。
つい先日、非常勤で担当している宮城教育大学の講義資料として使えるものがないかと納戸を探していたところ、出席ノートをふと手に取りたくなりました。そこで見つけたのが、このことば。
「ママハ ジョウオウサマガ イイ」
「ええ、何のこと?」、「ジョウオウサマ?」
自分が書いた文章なのに全く記憶がなく、ぼんやりと何のことかと読み進めていきました。
すると、「保育園のお楽しみ会で保護者が劇をする」と言ったとき、長女が返したことばだとわかりました。そう、長女は「ママにはきれいな女王様の役をやってほしい」と願っていたのです。
その願いが叶い、お楽しみ会で私はすてきなドレスを着せてもらっていたらしいのですが、この記憶も全くありません。
感激の余り、ことの顛末を長女にLINEを送るも、私の長文にはふれず、スルー。
修士課程2年で博士課程には進まず、就活に入った長女には私の言動が「化石」、「天然」と写ったのか。「ママ、私ね、今、それどころじゃないんですけど」の文字が画面にうっすらと浮かんだような気がしました。
つれない長女の反応でしたが、私はというと一瞬で当時の長女の感情にふれることができた感激が冷めやらずにいました。
「書く作業って素晴らしい」と再認識。書き残していたからこそ、新たな気づきが生まれたのですから。
先生方のコメントへ返信の必要はなかったのですが、空白があれば書いて埋めたくなるのが私の性分。
子どものことばを書き留めておいてよかった、あの頃の子どものかわいらしさも、ママへの熱いまなざしも、自分の一生懸命さも蘇ってきました。
ママの女王様を願う余り、長女が「アバレテイタ」らしく、かわいさが倍増しました。
自分の「過去の書く作業」から、本当にかけがえのないひとときを過ごすことができました。
書くために動く~五感を働かせて情報を集める~
さて、それでは、なぜ、こうした「書く作業」が大事なのでしょうか。
書くために取材、集材、選材といった過程が必要です。何もないところで書き始めることはできません。そのためには事象に目を向け、観察する力が必要です。そして、観察するためには、見てみる、聴いてみる、味わってみる、かいでみる、さわってみる……。
こんなふうに五感を働かせて、行動を起こし、情報を集めていくのです。
難しいことはありません。
例えば、今日の事例のように、自分が子どもに言ったことばに子どもがどう返してきたのかを「聞いて」、記録することです。そうしたやりとりは数限りなく行われ、子どもたちは珠玉のことばを送ってくれています。
観察するという視点がないと、せっかくの子どものよさも見逃しがちです。
「子どもがちょろちょろしてるのに、そんな時間、ないでしょっ!!」
わかります、わかります。いえいえ、ほんのちょっとメモするだけです。
付箋紙でも、カレンダーでも、育児日記でも。今なら、スマホのメモ機能やら、音声機能も使えますね。何でも構いません。長い期間続けられる方法を見つけて取り組んでみてくださいね。
まとめ
日常の何気ないやり取りは次々と起き、簡単に消えていきます。
怒りの感情は長く引きずりがちな私。なぜかこうした嬉しかった感情や琴線にふれる出来事は意外と覚えていないことに、はっとしました。いらいらした感情を思い出しては愚痴を言い、怒りを刻みがちだったからですね。
アンガーマネジメントを学んだ今、過去を振り返ると、とてももったいないことばかりしていました。
ちょっとしたことをちょこっと書き残しませんか。
子どもたちが親に向けて信頼を寄せ、愛してくれていたことを知る手がかりになります。こうして過去の出来事にふれて、自分の自己肯定感を育んでいたのが子どもとのやり取りだと気づきました。
子どもへの愛情を改めて感じることができました。長く険しい教員の道を歩み終えた源、それが子どもたちの存在でした。
ちょっとポケットに入るサイズの情報、
「子育てポケットノート」。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントコンサルタント™
国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
Edu Support Offce
代表 川上淳子
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